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2005年放送の第9回で、「ラーメン王」に!

2005年1月放送の第9回では番組からお声がかかり、参加。約30人のラーメンフリークが集まった筆記の予選を経て、青木さんは5人の出場枠に入った。

「ラーメン王選手権」では、幅広い知識や閃きが求められる出題が全4ラウンドあり、各ラウンドで一人ずつ脱落していく。青木さんは決勝ラウンドで、小林さんと再度対決。最終問題は、映像がズームアウトする中でラーメンやサイドメニューを見て答える早押しルールだった。

「優勝が決まった時の出題は、現在は閉店している、決して有名とはいえないラーメン店でした。我ながら本当によくわかったなという問題で、いわゆるゾーンに入っていたか、何かが降りていたんじゃないか。番組サイドも、この店を当てられたなら、もうチャンピオンとして認めざるを得ないという考えだったのでは。作問に関わっていた大崎さんは、両者とも答えられないだろうと思っていたそうです」

ちなみにそのラーメン店は実食済みだった。チャンピオンになった時の気持ちはどうだったのだろう。

「素直にうれしかったですが、『優勝しちゃったよ…』という、ふわふわした半信半疑の感覚でした。食べ歩き仲間たちは、僕が来る日も来る日もひたすら食べていたこと、いかに僕がラーメン王になりたいかも知っていたのでとても喜んでくれました。歴代のラーメン王は、最も思いの強い人が勝つと言われていたんです。なぜか自信があって、負ける気がしませんでした」

ラーメン王になった日の帰りの電車で、青木さんは気分が悪くなって途中下車し、嘔吐してしまった。

「ホッとしたこともあるんでしょう。気持ちが張り詰めていたんだと思います。ラーメン王になりたいと心底願っていましたから」

レジェンドとともに「TRY」の審査員に

「ラーメン王選手権」で優勝すると、「TRY」(当時は週刊情報誌「TOKYO★1週間」内の特集・現在は休刊)の審査員になる既定路線が敷かれていた。青木さんも、読者として毎週楽しみにしていた「TRY」に関わるようになる。

「『TRY』には、これだけ食べ歩いていても知らない名店が掲載されていました。取材拒否店も載っていて貴重な情報源でした。当時は審査員に大崎さんも石神さんもいて、メンバーがとにかくすごかった。その中に入りたい思いは、ラーメン王を目指すモチベーションにもなっていて、審査員になったときは本当にうれしかったですね」

青木さんは2025年で「TRY」の審査員歴21年という大ベテランとなった。

『第25回業界最高権威TRYラーメン大賞2024-2025』。毎年10月に発売される
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年間700杯ペース、会社勤めをしながらラーメン店を回る
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市村 幸妙
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