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創業からのファンも多い「醤油らーめん」

その理想が「昔ながらの町中華や蕎麦屋にあるような、日本人がホッとする中華そば」だ。代表的な細ストレート麺はまさに目指す味を具現化している。強力粉と国産小麦など3種をブレンドし、2日間熟成させることで小麦の旨み、香り、独特のコシと食感を表現。

看板「とりそば」にも使われるが、創業からのファンも多い「醤油らーめん」はこの細麺がピタリとハマる傑作だろう。

醤油らーめん(濃口・細麺)900円

『らーめん天神下 大喜』醤油らーめん(濃口・細麺) 900円 鶏のネックでダシを取るスープはクリアな旨み。生姜を効かせたトッピングの豚そぼろの風味がいい塩梅だ

国産鶏のネックでダシを取る雑味のないスープにサバやカツオなど節系を合わせた味わいはピュアで上品。奥深い醤油味を吸い上げる麺がしなやかに喉を駆け抜ける。

研究し尽くした技の洗練された旨さなのに、どこか懐かしいと感じるのは醤油ラーメンならでは。そして武川さんの狙い通り。スープ、麺、具、その完璧なバランスこそ至極の味を完成させるのだと、その一杯が教えてくれる。

『らーめん天神下 大喜』とりそば 900円 「大喜」を代表する味。純粋な鶏スープは芳醇でコク深い。和の技を生かした手法はダシの取り方。臭みを取るためのねぎや生姜は使わず、前面に出すことはない煮干しの旨みで味を調える

「らーめん天神下 大喜」店主:武川数勇(かずゆき)さん

『らーめん天神下 大喜』店主 武川数勇さん

割烹で約20年修業していた時は独立資金を得るためラーメン屋でも掛け持ちで働いていた。1999年に湯島で創業。和の技を生かした手法による繊細で上質な味が人気となり、大行列を生んだ。業界最高権威「TRYラーメン大賞」ほか数々の部門で受賞、創刊から25年連続掲載されるレジェンドだ。2017年に現在の場所に移転。実は今の店はもうすぐ立ち退きのため、移転先を検討中。

『らーめん天神下 大喜』

[住所]東京都台東区台東2-4-4
[電話]03-3834-0348
[営業時間]11時~14時半LO、18時~21時LO、水:11時~14時半LO、土:11時~15時LO、18時~20時半LO、祝:11時~15時LO
[休日]日
[交通]地下鉄日比谷線仲御徒町駅1番出口などから徒歩8分

撮影/西崎進也、取材/肥田木奈々

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※2025年2月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「醤油ラーメンと言ったらココでしょ!10年以上愛されてきた名店4選」では、 スープ、醤油ダレ、麺、具材……開店して10年以上に渡って食べ手の胃と心を掴み続けている名店を紹介します。

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