『房州屋(ぼうしゅうや) 新町店』で頼んだ「うな丼セット」
前段が長くなりました。ということで、佐倉市に急遽向かい、ゆかりの地を巡りました。
同市は佐倉藩の城下町、千葉県の中では北総と言われる地域で、JR成田線、京成本線などが通っています。人口約16万人、近くには印旛沼があり、長嶋さんも小さいころよく泳いで体を鍛えていたとか。早速、京成佐倉駅から聖地巡礼をスタートしましょう。改札を出ると、「長嶋茂雄さん、夢をありがとう」の文字が出迎えてくれます。6月の暑い日でしたが気が引きしまります。
駅から10分ほど歩くと、第一の目的地『房州屋(ぼうしゅうや) 新町店』に到着しました。当店は創業約80年の老舗蕎麦屋。2代目店主が、現地の中学校野球部で長嶋さんの同級生だったようです。入り口にはサインとともに「当時の写真が店内に展示してあります!」との記載があり、ミスターファンの憧れのお店と言われています。
のれんをくぐると、2代目の奥様が正面の椅子に座ってらっしゃいます。きっと長嶋さんのこともよくご存じなのでしょう。昭和の温もりを感じる店内に大女将の姿がとてもお似合いです。お店を仕切る若女将に注文したのは「うな丼セット」。近くの印旛沼ではかつて、鰻がよく獲れたようです。江戸時代には成田山新勝寺詣での人々に愛され、今でも北総には名店がひしめき合っています。
実は長嶋さんは大の鰻好きで、全国各地にゆかりのお店があるようです。当店の鰻も肉厚でビールとの相性もぴったり。若女将の見事な接客を眺めながら、長嶋さんも食べたかもしれない鰻とそばに舌鼓を打ちました。