2015年、気仙沼に念願の帰郷オープン
そして、震災から2年が過ぎた2013年の秋頃から、気仙沼での帰郷出店先の調査に乗り出しました。その頃は、冒頭でふれたように内陸の物件が人気でした。しかし、千葉さんは港近くにこだわりました。「内湾は、漁船が水揚げする港や魚市場があって、漁業関係者たちで賑わった繁華街。この内湾地区が賑わいを取り戻さなければ、本当の意味での気仙沼の復興にはならない。私は商売として復活させるのではなく、復興の象徴になることが目的……」と、あくまでも内湾地区への出店だけを考えていました。
そして、2015年11月19日、震災発生から4年と8カ月、ついに気仙沼への帰郷オープンを果たすことができたのです。「かもめ食堂」は、2017年に発売された『ミシュランガイド宮城 2017特別版』にも掲載され、地元と近県から多くのお客さまが訪れる人気食堂になりました。
新横浜ラーメン博物館30周年企画「あの銘店をもう一度」では、2023年10月から4週間、出店いただきました。故郷と共存し、ともに笑顔になる――素敵な復興のカタチだと、あらためて感じました。
■かもめ食堂
[住所]宮城県気仙沼市港町1-10
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¥4,380(税込)
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¥5,400(税込)
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¥5,100(税込)
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¥5,280(税込)