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個人的には『味太助』の肉質が好きだが、美味しさに差はない!

『味太助』から歩いて1分ほどで『旨味太助』に到着します。味太助とまったく同じ「牛たん焼き3枚」の単品を注文したところ、同店では3枚を半分に切って6枚にして提供されました。肉は『味太助』のほうが厚い印象ですが、こちらも旨い。師匠が一緒ですから当たり前かも知れませんが、味の傾向は同じです。

ただ、うまく説明できませんが、続けて食べたからこそわかる微妙な味や触感の違いもわかります。ちなみに当日の牛タンはカナダの肉だそうで、漬物はこちらも青菜でした。

旨味太助(牛たん焼き)

さて、「太助対決」の勝負やいかに。まず肉です。個人的には『味太助』の肉質が好きでした。続いて味はほぼ同じ。脇役たる漬物は同点。牛タン焼きに欠かせない生ビールも差がなく美味しい。値段は同じ3枚物が『味太助』が1600円、『旨味太助』が1800円。もうこれは勝負がつきません。皆さまもぜひ比較ツアーをご検討ください。

看板に「仙台名物」と入れた『味の牛たん 喜助』

続いて、両「太助」に続く老舗と言われる昭和50(1975)年創業の『味の牛たん 喜助』に訪問してみましょう。元祖『味太助』の味に惚れお店を立ち上げ、2号店の看板に「仙台名物」と入れたことがきっかけで、「仙台=牛タン」が知られるようになったとか。現在は全国に15店ほど展開する企業になりました。

筆者が訪問したのは仙台駅前にある「南町通店」。同グループの特長は、両「太助」がほぼ専門店なのに対し、「ゆでタン」や「牛タンシチュー」などメニューが豊富なことです。仙台牛タンの多店舗化、メニューの多様化は同店がきっかけだったのかも知れません。

喜助

筆者が食べたのはやはり単品の「牛たん焼き」で、「2枚(4切れ)」というダイエッターには嬉しい選択もありました。味や肉質は、同社の憧れ『味太助』と同じ印象でした。産地はアメリカ、カナダ、オーストラリア、などその時々とか。個人的には漬物(白菜)の美味しさは今回訪問した中で、「喜助」がベストでした。

喜助(牛たん焼き)

東京や大阪など各地に店を構える『牛たん炭焼き 利久』

『喜助』が切り開いた、多店舗化、メニューの多様化を一気に拡大したのが『牛たん炭焼き 利久』です。今では東京や大阪など各地に約90店舗を構える一大外食企業になりました。筆者も仙台勤務時代(2000年代に8年ほど住んでいました)は、よく利久にお邪魔したものです。

利久
利久(牛たん焼)

行列店が多い中、穴場だったのが「東七番町店」。いつもゆっくり過ごしたことを思い出します。当グループの特長は、「牛たん」の美味しさ柔らかさのみならず、専門店にも負けない魚の刺身が食べられること。仙台の夏の風物詩「ほや」を始め、何を食べてもハズレがありません。

利久(ほや刺し)

最新店は商業施設『仙台PARCO2』にある『撰 利久』。先日出張の際に訪問しましたが、変わらぬ味にうっとりしてしまいました。なお、牛タンの産地はアメリカ、カナダ、オーストラリアの3カ国だそうです。

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『たんや善治郎』が面白い!
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十朱伸吾 
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