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クラウン史上初の全車3ナンバーサイズ

しかし9代目クラウンが伝統を継承したのは、クラウンの名前、ラグジュアリーセダンというコンセプト、至れり尽くせりの快適装備という点だけで、それ以外についてはクラウン史に残るレベルでチャレンジングだった。それを具体的に挙げていく。

まず、ボディサイズ。クラウンは日本の高級車として全幅1700mm以下の5ナンバーサイズにこだわってきた。これは最大のライバルの日産セドリック/グロリアも同じ。8代目では全幅1745mmのワイドボディと全幅1695mmの5ナンバーボディが混在していたが、9代目のハートトップモデルでは初めて設計段階から全車3ナンバーサイズとなったのがトピック。全幅1750mmで登場した9代目クラウンについて、トヨタは『全国の駐車場を調査した結果、全幅1750mmまでは充分に許容範囲であることが判明』、とエクスキューズを入れていたように、当時はクラウンにとって3ナンバーサイズ専用とすることは大きな決断だったのだろう。

ロイヤルシリーズは全幅1750mmとなったが、現代のクルマに比べれば小さい

4ドアハードトップのみ刷新

続いてはボディタイプ。クラウンと言えば窓枠&センターピラー付きの4ドアセダン、窓枠のない4ドアハードトップという2本立てが一般的だったが、9代目ではセダンがなくなり4ドアハードトップのみが刷新されたものニュースだった。

販売のメインは4ドアハードトップだったが、営業車、ハイヤー、タクシー、パトカー、公用車などのクランのニーズは意外に多く、8代目のセダン、ワゴン、バンをキャリーオーバー(継続販売)して対応。8代目の4ドアセダンは1995年まで、ワゴン、バンは1999年まで販売された。

どことなくミニセルシオと言った感じのエクステリアデザイン

意欲的デザインが不評

9代目クラウンの最大にチャレンジングだったのはエクステリアデザイン。8代目までのスクエアで角張ったデザインから、前後を絞り込んだエアロフォルムで登場。伝統のラジエターグリルは踏襲するも、横桟タイプとしたことでスポーティさは増したが”威厳”はなくなった。威厳といえば従来のクラウンが、全幅1700mm未満の全幅ながら大きく見えたのに対し、9代目は全車3ナンバーサイズの全幅1750mmの全幅となったのに逆に小さく見え”クラウンらしさ”が消えた。

クラウンらしくないリアと言われたリアデザイン。特にナンバー一が不評

細かいことながら既存のクラウンユーザーが許せなかったのが、リアのナンバープレートがバンパーの間に配置されたことで、高級感が失われたと大不評。クラウンを愛し続けた人だけの感覚だったのだろうが、クラウンはユーザーの満足度がすべてのクルマゆえこれは正直失敗だった。

この挑戦的なエクステリアデザインが災いし、ライバルのセドリック/グロリアに販売面で迫られて、クラウン史ではアグレッシブなデザインで苦戦した4代目の通称クジラクラウン以来の失敗作という烙印を押された。

斬新なデザインで失敗した4代目のクジラクラウン
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2Lエンジンを廃止
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市原 信幸
市原 信幸

市原 信幸

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