こだわりの夕食とアロマウォーターづくり
1泊目の夕食は軽めの和食、2泊目はしっかりめのフレンチが用意されていた。ホテルには和・洋両方のレストランがあり、料理長が自ら考案したウェルネスプログラム向けのメニューが用意されている。
たとえば和食のお造りは戻り鰹、焼き物は川場武尊サーモン塩麹焼きと魚中心。米麹や塩麹、クコの実、とんぶりといった健康食材を用い、丁寧な味付けで見ためにも美しい。味噌汁代わりの台のものは白舞茸やあわび茸、湿地茸など吾妻産の食物繊維豊富なキノコをたっぷりと使っている。ご飯は麦とろご飯。大麦や山芋には血糖値の上昇を抑える作用があるそうだ。
2泊目は発酵レモンのスカッシュから始まり、アミューズはビーツロワイヤル。前菜は鮪のアリアータ、スープは赤城鶏と豆乳のポトフ仕立て、魚料理は銀光のミ・キュイと帆立のグリル、肉料理は蝦夷鹿ポワレ。魚も肉もたっぷりといただける。低カロリーで低脂質のジビエ肉をメインに据えるあたり、高原リゾートのウェルネスプログラムの本気度がにじむ。パンは小麦粉、米粉に続く“第三のパン”として注目を集める豆由来のパン。グルテンフリーを実践する人や健康志向の人にも喜ばれるメニュー構成だ。食材ごとに「免疫アップ」「疲労回復」「腸内環境改善」などの文言がメニュー表に記されていて、視覚からも健康への意識が高まる気がした。
プログラムの中では、いまの自分にマッチした香りで作るアロマウォーター作りも行った。外界とは隔離され、温泉と森に癒やされ、自分の体ととことん向き合う2泊3日。
筆者の実感としてはザワザワと落ち着かなかった心が落ち着き、来る前に痛かった腕の痛みが和らいだ。その結果は数値にも表れていたように思う。
1年のうち1回くらいは、「自分時間」をじっくり過ごす機会をもつことはいいのではないだろうか。
草津温泉ホテルヴィレッジ
住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津618番地
電話:0570-01-3232
客室数:298室
料金:草津EDU5万8000円(2泊3日、4食・湯もみ体験・湯蒸し体験など各種プログラム付き、次回は2027年2月に開催予定)
日帰り入浴:テルメテルメ入館料(温泉コース)平日930円(土・日、夏季など1150円)+湯もみ体験990円、湯蒸し体験2640円(要予約、湯もみ体験、湯蒸し体験のみでも利用可能)
文・写真/野添ちかこ
温泉と宿のライター、旅行作家。「心まであったかくする旅」をテーマに日々奔走中。「NIKKEIプラス1」(日本経済新聞土曜日版)に「湯の心旅」、「旅の手帖」(交通新聞社)に「会いに行きたい温泉宿」を連載中。著書に『旅行ライターになろう!』(青弓社)や『千葉の湯めぐり』(幹書房)。岐阜県中部山岳国立公園活性化プロジェクト顧問、熊野古道女子部理事。
取材協力:草津温泉ホテルヴィレッジ














