お重には収まりきらない! 絶品天然うなぎ
さて、我々が到着したのは韮崎の街道沿いにあるうなぎ店『鰻 すぎやま』さん。2026年4月にオープンしたばかりだが、店主・杉山優介さんは都内の名店で研鑽を重ねたあと、同じ山梨県にあるうなぎ店で板長を数年務め、今年、独立し自身の店を構えたという人物。
「とにかくうなぎが大好きで(笑)」。簡単な言葉だが、店まで構えるとは、うなぎへの情熱は誰にも負けない。
養殖のうなぎは、鹿児島県のブランドうなぎ「横山さんのうなぎ」をはじめ、全国各地の信頼できる養鰻場で健康に育てられたもの。産地だけではなく、生産者や育て方など、その背景がわかるものを選んでいるそうだ。天然は主に福井県三方湖や島根県宍道湖のものなどを提供する。この日の天然うなぎは、「三方湖で漁を営む吉村さんから届いたもので、吉村さんは小さなうなぎは湖に戻すなど、資源を守る取り組みを続けながら、うなぎに負担をかけにくい筒漁で漁をされています」。
気になるうなぎについては「この時期の天然うなぎは脂が十分にのっているんです。そして皮は薄く、ぎゅっと締まった身で肉厚。食べるとより魚っぽいイメージで、実に上品なおいしさなんです」(杉山さん)。今回は特に肉厚で身が詰まったうなぎで、蒸し時間は少々長めに、タレづけも通常3回のところ4回行うのだそうだ。
蒸籠で蒸したうなぎは、紀州備長炭を使いじっくりと焼き上げられていく。タレが炭に落ち、ジュっという音とともに香ばしい匂いが瞬間、立ち上る。もう1回、うなぎをタレに潜らせれば完成だ。
果たして、天然うなぎはお重ではなく、丼に乗せられてやってきた。魚体が大きく、お重には収まりきらないからだそうだ。
「天然うなぎ」(11000円〜)
確かに、直径30センチはあろうかという丼に、うなぎは堂々と鎮座。ほどよく焼かれた厚さ1センチ近くはあろうかというその身はテラッと煌めき、湯気とともに甘い香りを漂わせている。
食べるのがもったいないという気持ちを抑え込み、その身を箸ですっと切る。ご飯とともに持ち上げ、大きな口を開けて頬張る。
弾力ある身を咀嚼すれば確かに上品な白身のような雰囲気。すぐに溶けていくというのではなく、数度噛むと身がほどけ、その後ゆっくりと溶けていくという印象。また天然だが、いや、だからこそ変なクセや臭みなどは皆無で、上品な鰻の旨み、ほどよく甘いタレの味わい、そして白州の清らかな水に恵まれた上流域で、甲州牛の堆肥を活用して育てられたご飯が絡み合って、あぁぁぁ、ひと口ごとにため息の溢れるおいしさなのだ。
ちなみに、価格はグラムによって変わり8800円〜で提供(取材時のうなぎは大ぶりで1万3000円程度)と決して安くはないが、うなぎ好きなら、いやうなぎはちょっと……と遠慮がちな人にこそ、ぜひ食べてもらいたい。
上品な旨みと力強い味わいが絶妙にひとつの美味しさを奏でていて……概念、変わります。うなぎ漁が行われ入荷があるまでの提供なので、まさに「膳は急げ!」なのであります。(通常、11月下旬くらいまで。お店に要確認を)
「特上鰻重」(6300円)
「白焼」(6000円)
そしてまた思う。レヴォーグ レイバック(S:HEV)の落ち着きある乗り心地。レヴォーグ譲りの走行性能に、上質さまで併せ持つ。質実剛健だが、乗り手の使い勝手にやさしく寄り添う操作性。対して、上品な身質、食べ応えのある大きさ、食べての期待を決して裏切らない味わい。食べるほどに、やっぱりこれだよと思わせるおいしさ。
乗るほどにその良さがわかるレヴォーグ レイバック(S:HEV)は、天然うなぎに似ている? 異論は認めます。しかし、すっかりレヴォーグ レイバック(S:HEV)のにハマっている僕としては、そう思えて仕方ない。
うなぎの後の車中は静かなもの。レヴォーグレイバック(S:HEV)の車内の静けさも相まって、まるでケンカの後のようにも思える。しかし、決して焼きそばがなければもっと食べられていたのに後悔していてなんで止めてくれなかったんだとか、米川さんの方が白焼をいっぱい食べたので僕が拗ねて会話がないとかではなく、おいしさを言葉に置き換えられない満足感、恍惚感でいっぱいだったからだ。
人間、幸せすぎると無口になるのだと半世紀生きてきて初めて知りました。
■『鰻 すぎやま』
[住所]山梨県韮崎市中田町中條1178-1
[電話]0551-45-8064
[営業時間]11時〜15時
[休日]月、不定休あり
[交通]中央自動車道須田玉I.C.から車で約10分 ※駐車場完備











