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自身の新しき城を築き上げた店主たち。感服すべきはその心意気けにあらず。伝統を受け継いだ味わい、技術、所作など、これぞ江戸前なる寿司で心から堪能させてくれるのです。

なかでも“気軽に贅沢”を楽しめる、3500円前後での昼寿司を提供してくれる新店を中心に、厳選して紹介します!

野方「本間勝維」

野方という町が好きだ。気取らない風情ながらも、とびきり旨い店がポツリポツリと点在し、夜もふければ角のスナックの扉から昭和歌謡が聞こえてきたりする。そんな場所にまたひとつ訪れたくなる理由ができた。そう、この『本間勝維』だ。

写真:本間勝維のすし

店名は料理人として尊敬する母方の祖父の名前。店主の大村さんは和食からこの道へ入った。独学で研究を重ねた寿司は、セオリーにとらわれず、和食の観点からアプローチする。そのひとつがシャリだ。主役となるネタの風味を引き立て、かつ何貫でも食べ飽きないよう、おだやかな酸味に昆布の旨みを含ませた。加えて魚介は信頼する卸に足を運んで目利きした一級品。マグロやウニといった華やかなネタはもちろんのこと、締めものやヅケなどひと手間加えた握りも光る。若い夫婦で切り盛りする和やかな雰囲気も心地良く、ついつい長居したくなる。

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築地「鮨聖」...
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おとなの週末Web編集部
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