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ペルーのじゃがいも料理

荒井商店 御成門

写真:カウサ・レジェーナ※コースの中の一品

原産地ならでは
多彩な調理法が郷土に根付く

 一躍、世界の美食シーンに躍り出たペルー料理。じゃがいもの原産地として知られるこの国にはざっと数千種類のじゃがいもがある。「じゃがいも尽くしのコースができるほどです」と笑うのは、ペルーの郷土料理を愛する荒井さん。まずはペルーを代表するじゃがいも料理「カウサ・レジェーナ」を紹介してくれた。これはマッシュポテトで具を挟んだペルー版ポテトサラダ。乾燥じゃがいもを使った煮込み「カラプルクラ」は、アフリカ系移民がもたらした料理だ。前者は滑らかな食感が特長の北海道産「とうや」を使っていて、その美味しさを反映している。

[店舗情報]
[住所]東京都港区新橋5-32-4 江成ビル1階 [TEL]03-3432-0368 [営業時間]11時半~15時、18時~23時 ※ランチタイム有 [休日]日 [席]テーブル18席/全席禁煙/予約可/カード不可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]都営地下鉄三田線御成門駅A3出口から徒歩7分

フランスのじゃがいも料理

コム・ア・ラ・ メゾン 赤坂

写真:じゃがいものクリームグラタン864円

シンプルな素材を
研ぎ澄ました美しいグラタン

 牛乳とバターと生クリームに薄切りのじゃがいもとチーズ。ごくごくシンプルな素材のグラタンが、涌井シェフの手にかかるとなんと印象深いことか! 煮崩れないように慎重に火を入れたじゃがいもは、口の中でほろりと崩れてスープのようにトロトロに。これを目当てに通う常連客も少なくない。修業先であるフランス南西部ランド地方の味を真摯に守る涌井シェフ。しみじみ美味しい「スープ ド ガルビュ」や、トリップのダシを吸ったじゃがいもがたまらない煮込み「ガスコーニュ風トリップ」など、この店のメニューは、じゃがいも無くしては語れない。

[店舗情報]
[住所]東京都港区赤坂6-4-15 [TEL]03-3505-3345 [営業時間]18時~23時LO [休日]日 [席]カウンター4席、テーブル12席、計16席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]地下鉄千代田線赤坂駅6番出口から徒歩3分

南チロルのじゃがいも料理

三輪亭 豪徳寺

写真:ティロラー グロステル2900円(二人前)

イタリア北部の
素朴で滋味深い洋風肉じゃが

 南チロルはオーストリアと国境を接するイタリア北部にある。この山岳地帯の郷土料理に魅せられた三輪シェフが作るのが、南チロル版の洋風肉じゃが「ティロラー グロステル」。じゃがいもと肉、玉ねぎを煮た親しみやすい料理で、主役はまさにじゃがいもだ。この料理に欠かせないマジョラムがほのかに香る。ほかにもセモリナ粉とじゃがいもをこねた「じゃがいものカネーデルリ」など、ドイツの食文化が色濃い地方だけに、じゃがいも料理のバリエーションは幅広い。契約農家から届く数種類のじゃがいもから、それぞれに合った調理法で食べさせてくれる。

[店舗情報]
[住所]東京都世田谷区豪徳寺1-13-15 ツノダ第1ビル 1階 [TEL]03-3428-0522 [営業時間]11時半~14時、18時~21時(料理LO)※土・日・祝は17時半~予約可 ※ランチタイム有 [休日]水(祝日の場合は営業、翌日休)・不定休あり [席]テーブル24席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし、お通し代別夜のみ700円 [交通アクセス]小田急小田原線豪徳寺駅から徒歩6分

ベラルーシのじゃがいも料理

ミンスクの 台所 六本木 一丁目

写真:鰊とビーツのサラダ1380円

世界一の
じゃがいも王国ベラルーシ

 世界で一番じゃがいもを食べる国、ベラルーシ。国民一人当たりの年間消費量は約180kg ともはや主食級で、家族4人ならじゃがいものパンケーキ「ドラニキ」を50枚くらい焼くというからスゴイ。つまりベラルーシの家庭の味を供するこの店にもじゃがいも料理は数多い。「じゃがいもは鮮度がよく、芋そのものの風味が大切」とは店長のヴィクトリアさん。じゃがいも愛にあふれたこの国では、芋の甘さを重視する日本とはじゃがいもに求めるものが少し違うとか。まずは一番人気の「鰊とビーツのサラダ」で、ベラルーシらしいじゃがいも哲学に触れてみては。

[店舗情報]
[住所]東京都港区麻布台1-4-2 [TEL]03-3586-6600 [営業時間]17時~22時LO [休日]日 [席]カウンター9席、テーブル29席、計38席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]地下鉄南北線六本木一丁目駅2番出口から徒歩2分

イタリアのじゃがいも料理

ブリッカ 三軒茶屋

写真:ペルー・アマゾンカカオとじゃがいものニョッキ海老だしといかのフリット1500円

カカオの香りを
優雅にまとった洗練のニョッキ

 旬の食材を使った季節のイタリアンとナチュラルワインが味わえるこちら。店主・金田さんの美味しい素材を探す力とその料理センスに、ついあれもこれもオーダーしたくなる。北海道の村上農場から届くじゃがいもは、収穫後にじっくり寝かせて甘みを最大限に引き出す。このじゃがいもを使ったニョッキには、品質の高さで注目を集めるペルー産のアマゾンカカオをたっぷり使用。素朴な印象のニョッキが、金田さんの手にかかれば洗練されたひと皿に変身。滋味あふれるパワフルなじゃがいもだからこそ表現できる、スペシャルなニョッキをぜひ味わって。

[店舗情報]
[住所]東京都世田谷区三軒茶屋1-7-12 [TEL]03-6322-0256 [営業時間]18時~22時LO、金18時半~23時、土・祝18時~22時LO [休日]日、不定休あり [席]カウンター4席、テーブル10席、計14席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし、お通し代別540円 [交通アクセス]東急田園都市線三軒茶屋駅南口から徒歩6分

シチリアのじゃがいも料理

ロッツォ シチリア 白金高輪

写真:芽キャベツと燻製スカモルツァチーズのオーブン焼1728円

とろりと溶けた
チーズとホクホクのじゃがいもが好相性

 シチリア料理を代表するナスやズッキーニ、トマトはすべて夏野菜。季節を問わずある玉ねぎやじゃがいもの方が実は活躍の場は広く、じゃがいも料理も思いのほか多い。ゆえに、旬の食材でメニューはどんどん変わるが、じゃがいも料理は必ず何か1品は登場する。冬から春先にかけて旬の芽キャベツを使ったじゃがいものオーブン焼きは、本場シチリアでは付け合わせによく使われるが、ここでは燻製のスカモルツァチーズと自家製の燻製ベーコンを合わせて主役級のメニューに。香ばしいチーズとほっくほくのじゃがいもは、焼きたての熱いうちに頬ばりたい。

[店舗情報]
[住所]東京都港区白金1-1-12 内野マンション 1階 [TEL]03-5447-1955 [営業時間]18時~23時(料理LO) [休日]日・月・祝 [席]カウンター7席、テーブル18、計25席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし、お通し代別540円 [交通アクセス]地下鉄南北線白金駅3番出口から徒歩10分

中国のじゃがいも料理

味坊 神田

写真:じゃがいもの家庭風炒め756円

しなやかな
じゃがいもの旨さに脱帽

 じゃがいも料理は寒い地方に名物が多いが、店主・梁さんの出身地である中国東北部もじゃがいもをよく食べる。麺のようにごく細に切ったじゃがいもをさっと湯通しして炒めた「じゃがいもの家庭風炒め」は、まさに家庭の味。味付けはニンニクと塩、酢が利いているので思いのほか上品でさっぱり。一方、揚げた細切りのじゃがいもを使う「じゃがいもと叉焼の香菜和え」も食べだすと手が止まらない旨さ。煮込みや炒め物が定番のじゃがいもだが、食文化の多様な中国はやはり調理法もひとひねり違う味。コップワインをグビグビやりながらつつけばさらに格別だ。

[店舗情報]
[住所]東京都千代田区鍛冶町2-11-20 1・2階 [TEL]03-5296-3386 [営業時間]11時~14時半、17時~23時、日・祝15時~21時 ※ランチタイム有 [休日]無休 [席]本館70席、はなれ20席/本館喫煙可、はなれ禁煙/予約可/カード可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]JRほか神田駅北口から徒歩3分

日本のじゃがいも料理

喫茶ルオー 本郷三丁目

写真:セイロン風カレーライス(デミコーヒー付き)980円

老舗喫茶の名物は
じゃがいもごろりのカレー

 日本のじゃがいも料理と言えば肉じゃがやコロッケが筆頭だが、じゃがいもがゴロっと入ったカレーもまた見逃せない。東大正門を眺める『喫茶ルオー』のカレーもじゃがいもが印象的だ。60余年前の創業当時からある「セイロン風カレーライス」は、具は大きなじゃがいもと豚肉が一つずつという潔さ。「初代の奥様がホテルのシェフからレシピを習ったと聞いています」というのは現在の店主・山下さん。画家であった初代から店の名前とレシピを譲り受けて40年近く店を守ってきた。学生街ということもあって盛りもよく、多くのカレー好きに愛される名物だ。

[店舗情報]
[住所]東京都文京区本郷6-1-14 [TEL]03-3811-1808 [営業時間]9時半~20時、土9時半~17時 ※ランチタイム有 [休日]日・祝 [席]テーブル53席/分煙/予約可/カード不可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]都営地下鉄大江戸線本郷三丁目駅3番出口から徒歩10分

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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admin-gurume
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