絶品せいろの店が焼く「旨いっ!」出汁巻きコレクション
撮影/大西尚明、西㟢進也(丹凛、美月、木の花)、谷内敬樹(汐見) 取材/肥田木奈々
江戸流手打ち蕎麦 そばこころ蕎心(最寄駅:根津駅)
名古屋コーチンの卵をなんと贅沢にも3個使って丁寧に焼き上げている。
本枯節から取る二番ダシがたっぷり入っており、ふわふわで風味豊かな味わいだ。
しっかり角のある見事な長方形の美しい姿形を見るだけでも2杯は飲めそう(笑)!
「玉子とじ」などの蕎麦にも名古屋コーチンの卵を使っている。
手打ち蕎麦切り 匠(最寄駅:秋葉原駅)
温かい蕎麦に使う薄口のつゆを入れて焼く。ダシがたっぷり入っているので、箸を入れるとジュワッとしみ出るようなジューシーさがあるのがたまらなく美味しい。使用する卵は3個。
蕎麦も天ぷらも、料理は店主ひとりで調理しているため、特に混雑時は注文を受けられないこともあるのでご注意を!
手打ちそば 膳(最寄駅:九段下駅)
程良い甘みがある玉子焼きは、酒のつまみでも大人気メニュー。
温かい蕎麦に使う鯖節のダシを加えて焼いているから旨みも十分だ。
店主の清水さんは「焼く時にゴマ油を使うので、独特の香ばしさやコクが加わっているのかも」と控えめに話す。
そのゴマ油はクセのない香りが特長の高級品。旨さに納得。
石臼挽手打蕎麦 丹凛(最寄駅:半蔵門駅)
砂糖は一切使わず、ダシの美味しさをダイレクトに味わえる。
「コシのあるしっかりとした玉子焼きでなく、ふんわり感を大事にしたい」と店主が言うように、柔らかくて優しい味わいだ。
卵は餌や水にこだわった神奈川県の「昔の味たまご」。
よく溶くことでふわっとした焼き加減に仕上がるんだそう。小600円も。
手打ち蕎麦 美月(最寄駅:矢口渡駅)
しっかり甘めに焼き上げた素朴な味わいが特長。
主な味付けは、冷たい蕎麦と温かい蕎麦のつゆを7対3の割合で使っており、砂糖も入れる。
「ふわっと仕上がるように、とにかく強火で一気に焼き上げ、3回で巻くようにしています」と店主。
どこか懐かしさを感じさせる香ばしい焼き色も食欲をそそる。
利き蕎麦 存ぶん(最寄駅:都立大学駅)
茨城県のブランド卵「奥久慈卵」を3個使う。天然由来素材100%の餌で育てられた鶏の良質な卵は「しっかりとした旨みがあって、出汁巻きなど料理にとても合う」と店主も太鼓判。
卵の味そのものを生かすため味付けは温かい蕎麦のダシと砂糖少々ぐらい。
余計な雑味を加えないようシンプルにしているとか。
手打ち蕎麦 汐見(最寄駅:早稲田駅)
焼きたてをそのままテーブルまで運び、客の目の前で豪快に皿に盛り付けてくれるパフォーマンスに驚き!
ダシがたっぷりで、砂糖は加えていないので上品で優しい味わいだ。
プレーンの味のほか、季節ごとに登場するバージョンも。
秋は「きのこの餡かけ出し巻き玉子」1100円もあり、こちらもおすすめ。
【閉店】木の花(最寄駅:大井町駅)
小サイズでこの大きさはうれしい。
お浸しなど料理用に別に取っている昆布とカツオのダシを入れ、塩とごく少量のみりんで味付け。
中に三つ葉が入っているのもアクセント。
ダシの旨みが強く、酒のアテにも人気だ。
大サイズだと600円。「いろいろな味を楽しんでほしい」と、ほかの料理も小サイズが多い。
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