伝統vs進化形問題が勃発!あんパンVSあんバター!?
戎「ひょえ〜、どうっすか池さん、『MORETHAN BAKERY』のあんバター。スマートなスタイリングからバターとあんがオシャレに見えて見るからに美味しそうでしょ」
池田(以下池)「けっ。何でも上っ面の今どき感に走ればいいってもんじゃねえんだよ」
戎「まあまあ、そう言わずに」
池「む。た、確かに表面バリリのよく出来のバゲットに、このバターの塩気とあんのハーモニーは……。ごくん」
戎「ふふ、でしょう?」
池「く。でもな、軽口はまずこれ『銀座木村家』の酒種あんぱんを食ってからにしやがれ」
戎「あ、あああ……。何すか、生地のこのえも言われぬ香り。そして上品なあんに、桜の花びらの塩気って、反則では……」
池「ふ。知らなかったのか? 1874(明治7)年、洋のパンに和のあんを融合させて初めてできたあんパンがコレ。あんパンてやつあ、元祖ジャパニーズ・ビューティなわけよ」
戎「確かに完成度高いすね。でも、和洋いいとこ取り、進取の気性ってことなら、あんバターも負けませんよ。たとえば、池さん、デニッシュ好きでしょ?」
池「う、なぜ知ってる?」
戎「ならやはり『Laekker』のあんバターを食べてもらわないと」
池「(サクリ)お、おおお、口で崩れるような超サクサク感に上質なバターの香り。それに粒感あるあんと軽いバタークリームの組み合わせはヤバい……」
戎「あんパンの今どきの進化形のひとつってわけです。それに粒あんが美味しいでしょ」
池「おー、もちろんあんのクオリティは大事だよな。粒あん好きならほれ『トーホーベーカリー』の三鷹の森あんぱんだ」
戎「うわあ。塩気もあれば、豆感もある。ていねいに炊かれたのがわかる美味しいあんこがずっしりと入ってますね」
池「てかさ、何気に『AMONNIER』のあんバター、このふんわりやさしいコッペに上質感あるバターの塩気がアクセントになっててイケるじゃん!」
戎「あ、勝手にあんバター、食べ進めないでくださいよ!」
池「てか、キミも『関口フランスパン』……すでに攻めてるし」
戎「ケシの実付きグレイト! あんパンもあんバターも、やっぱり両者捨てがたいです〜」
撮影/小島昇 取材/池田一郎
店のデータは、2021年10月号発売時点の情報です。
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