続く人気かき氷の2位&3位は「宇治“ミルク”金時」と「杏ミルク」
2番人気は「宇治ミルク金時」。宇治金時の上に、練乳がかかってくるのかなと思っていたらそうではなく、金時と練乳を合わせたものを底にあしらい、上は宇治金時と同様にお抹茶をかけるという、これまた特徴的な宇治ミルク金時でした。
あんこにまろやかな甘さが加わるので、初夏と夏の終わりに似合いそうなお味。特に真夏は宇治金時の方が人気というのも頷けますね。
3番人気は「杏ミルク」。こちらは杏もあるのですが、真夏でもミルク入りが人気とか。
やはり、こちらのお店で杏を煮た時のシロップを使っているというこだわりの一品でしたが、杏の酸味と練乳が合わさってヨーグルト風味となり、しつこさはまったく感じられなくてちょっとビックリ。
ウン、夏にピッタリ。ちなみにこのシロップ煮の杏も、お土産として販売されています。
銀座から軽井沢へ 74年の歴史誇る「ちもと総本店」
わざわざ足を伸ばして食べにくるかいがある「ちもと総本店」のかき氷ですが、実はもともと東京のお店でした。江戸中期からの吉原のお菓子屋さんを引き継ぎ、明治後期に日暮里にお店を出したのが始まり。
軽井沢に出店したのは、加賀藩の前田利家の子孫が、軽井沢を賑やかな街にしたいということで、東京の銀座のお店に声を掛けたのが事の始まり。大正時代から銀座に本店を構えていた、ちもと総本店にもお声が掛かり、軽井沢への出店を決めたのだとか。
そのあと戦争を経て、疎開も兼ねて、思い切って銀座本店の機能を軽井沢に持ってきたのが1948年のことだそうです。
看板メニューは、黒蜜とクルミと求肥と餅粉に卵白を混ぜることでフワフワ感を出した「ちもと餅」ですが、せっかくだから軽井沢らしいものをということで、たまたまお店の向かい側にあった軽井沢の天然氷屋さんの氷を使い、和菓子屋さんらしいかき氷の提供を始めたのが、ここでしか食べられないかき氷のはじまり。
時は流れ、旧軽井沢の街並みもずいぶん変わったとはいえ、昔ながらの日本と、高原らしい洋館と。
静寂さと華やかさをバランスよく併せ持っているのが、連綿と歴史を紡ぐ軽井沢の魅力のひとつだと思いますが、EVとして走る静寂さと、パワフルに操れる華やかさを持ったエクリプスクロスPHEV、これから未来へと連綿と続く可能性もと考えると、なんとなく共通点があるのかもしれないな~なんて、ちもと総本店の歴史を伺いながらふと思いました。
なんにせよ、オープンテラスのお店の多い旧軽井沢銀座の街並みを、排気ガスを出さずに電気モーターEVで静かに走れるのは、気後れしなくていいですよね。
◆撮影協力/ちもと総本店 軽井沢本店