内臓脂肪がつきやすい
答えは、(1)「リンゴ型肥満」です。
リンゴ型肥満は、内臓脂肪がつきやすく、メタボになるリスクの高い肥満です。ビール腹の中年男性がその良い例で、男性に多い肥満です。内臓脂肪は蓄積されるのが早い一方、分解されるのも早く、「脂肪の普通預金」とたとえられます。
(2)の「洋ナシ型肥満」は、皮下脂肪がつきやすい肥満です。女性ホルモンである「エストロゲン」は皮下脂肪を増やし、内臓脂肪を減らす働きがあるため、女性に多い肥満です。皮下脂肪は内臓脂肪より消費されにくく、「脂肪の定期預金」にたとえられます。皮下脂肪には体を守るクッション的な役割や体温維持などの働きもあり、内臓脂肪に比べると健康リスクは高くはありません。
(3)のバナナ型肥満とは、肥満予備軍です。まだ太っていない状態では、全体としてほっそりとしたバナナのような体形です。基礎代謝が高く脂肪の分解が早いため、あまり太ることはありません。しかし、筋肉の材料となるタンパク質までエネルギーとして使いやすいため、筋肉が落ち、脂肪が燃焼しづらくなり、いったん太ると今度は痩せづらいという特徴があります。「若い頃は痩せていたのに、歳を取って太ってしまった」というケースに多く見られるのがこのタイプです。