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日本でよく売れている「ボデガス・ラトゥエ」の白ワイン

醸造所を訪ねてみよう。「ボデガス・ラトゥエ」は1954年にアルカルデテ村の131の農家によって設立された協同組合のワイナリー。現在メンバーの数は630軒、就労人口にして約2000人であるという。これは村の人口の約7割に相当する数字である。年間生産本数は400万本。4300haのブドウ畑のうち4割強に当たる1800haが有機栽培認証を得ている。ワイナリーで使用する電力の70%を自社の太陽光発電で賄う。2023年には100%自家発電になる見込みであるという。

「ボデガス・ラトゥエ」

ちょうど、我々の目の前に収穫したブドウを満載したトラックが到着した。ラ・マンチャで最も多く生産される白ブドウ品種のアイレンである。運び込まれたブドウはレセプションに詰めている担当者によって即座にチェックを受け、品質によって3段階にランク分けされる。最高品質の価格を100%とし、以下85%、50%の代金が重量に乗じて支払われるという。

収穫されたブドウが運ばれてきた

日本でもよく売れているという「アイレン2021」を試飲させてもらった。リンゴやかりんの砂糖漬けのような香りに品種独特の青草のトーンが交じる。軽快で親しみ安い味わい。

「ボデガス・ラトゥエ」の有機認証を取ったワイン。白はアイレン、赤はシラー
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“ボトラーズ”のような業態...
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浮田泰幸
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