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「苦手の呪縛」を解くためにも、苦手と口にしたら否定する

パッと見はむずかしそうに思える問題も、設問を読んでいくうちに、案外、ストンと解読できてしまうものです。

問題文を読む前から、みずから「得意ではない」と思い込んでしまうと、脳が理解するのをブロックし、内容が頭の中に入ってこなくなります。むずかしいのならば、解けなくても仕方がないと、自分で自分を納得させてしまっていては、頑張って理解しようという熱意もなくなってしまいます。

勝手な先入観で決めつけた、「苦手」という言葉に振り回されないようにしましょう。特に、理系、文系のような言葉で物事をカテゴライズし、その結果、導いた「偏見」で苦手意識を持ってしまうと、手をつける前から、「この教科はできないに違いない」と思い込
んでしまうのです。

子どもが、「苦手だ」という言葉を軽々しく使っていたら、そのたびに否定して、「苦手の呪縛」から解いてあげましょう。

マンガと文/杉山奈津子(すぎやまなつこ)

杉山塾代表。1982年、静岡県静岡市に生まれる。静岡雙葉高校3年時の実力模試は「偏差値29」だったが、独学勉強法で1浪後、東京大学理科二類に合格。2006年、東京大学薬学部を卒業後は、作家、イラストレーター、心理カウンセラーとして活動。2020年、静岡市内に「杉山塾」を開き、小学生~高校生の学習塾代表として活動中。近著に『東大ママの「子どもを伸ばす言葉」事典』(講談社ビーシー/講談社)がある。

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おとなの週末Web編集部
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