南国の絶景と料理に感涙!『琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ』のレストラン&バー【糸満市の観光スポット付き】

沖縄県糸満市のラグジュアリーリゾートホテル『琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ』(以下・琉球ホテル)。その「もう他のリゾートホテルじゃ満足できなくなる」世界をお伝えする第3回は、レストラン、そしてバー。 あ、まず最…

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沖縄県糸満市のラグジュアリーリゾートホテル『琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ』(以下・琉球ホテル)。その「もう他のリゾートホテルじゃ満足できなくなる」世界をお伝えする第3回は、レストラン、そしてバー

あ、まず最初に書いておきますが、紹介する料理は取材時のものなので、当然のようにその内容は季節と旬で変化……ある意味アップデートいたします。それだけは御理解のほど切にお願いをば。

南国のサンセットと贅沢なコースで幸福口福

ということで、まずは『ファインダイニング「MILANO」』

午後5時半(2023年6月1日以降、午後6時)から営業を開始するディナーレストランなんですが、ホール全体、西に向かって大きく窓が開いている。そしてこのホテルは沖縄本島の南部西海岸に面して建っている。つまりはとろけるように海に沈みゆく南国のサンセット……いわゆるマジックアワーですよ……を見ながら食事を楽しめる。もうそれだけで価値あるレストラン。

『ファインダイニング「MILANO」』

ぜひとも日没時間を調べて、そのちょい前あたりに来店したいところですが、たとえマジックアワーを見れなくとも、舌はとろけ、頬は夕日のように落ちてしまうのがその料理。料理はコース(10000円~)もアラカルトもありますが、今回いただいたのは16500円のコース「REGALO」

アミューズ、前菜、スープ、魚、肉、デザート、コーヒーまたは紅茶で構成される、このコース。前菜の「ロブスターと魚介類(フリュイ・ド・メール)の氷上盛り」でまず目玉ヒン剥けた!

その料理法はエチュベ(素材の持つ水分のみを使って蒸し煮する)かポシェ(液体の中で食材をゆっくり煮込む)か、とにかく軽く熱を通した伊勢海老が殻ごと半身で氷上にド~ン! その上に貝に白身にマグロにイクラときてキャビアまでもが盛られとる。その鮮烈な色合いからして、も~やられた!

「ロブスターと魚介類(フリュイ・ド・メール)の氷上盛り」

魚料理は、もう味をどうこう説明するまでもなくおいしいに決まっているアワビと、そして甘鯛がウロコ焼きで登場。そのウロコがキレイに立った焼き方のまぁ~見事なこと。

「本日の魚と鮑の一皿」……魚は甘鯛のウロコ焼き

メインのお肉は「黒毛和牛テンダーロインのグリル トリュフソース」。ソースの中に、そして肉の上にも贅沢に散らばるトリュフのマーブル模様!

「黒毛和牛テンダーロインのグリル トリュフソース」

そしてデザートは誰もが思わず声をあげざるをえない「ホテルオリジナル 季節のデザートワゴン」でやってまいりました!

「ホテルオリジナル 季節のデザートワゴン」。ワインもいただき、相当いい気分なので写真が全体像を捕らえきれておらず誠にすみません

限界値を突破する満足度で窓の外を見れば、夕日に赤く染まる沖縄の海。年寄り臭いこと書きますが、加山雄三の『君といつまでも』を知ってる世代なら、間奏に加山雄三が人指し指を小鼻に当てていうあのセリフ(著作権があるので書きませんが「アイアムハッピー」を日本語にしたヤツ)を、絶対に脳内でつぶやいてますよ。少なくても、僕ァ言ったなァ。

■『ファインダイニング 「MILANO」』
[営業時間]17時半~23時(22時LO)※2023年6月1日より18時~23時半(22時半LO)

和食とバーと沖縄の風に魂射抜かれる

『ジャパニーズフュージョン「Kanazawa」』創作和食のレストラン

『ジャパニーズフュージョン「Kanazawa」』

アラカルトと9900円の『かなざわコース料理』を提供。で、申し訳ない。いただきました『かなざわコース料理』。

いただいたその日の献立構成は、箸染三種盛り、碗、御造り、台の物、焼き物、お食事、水菓子

いや、最初の箸染で出てきた「白子の旨煮」に、初っぱなから感嘆いたしました

白子って軽く茹でてポン酢で喰うのが王道じゃない。でも旨煮なんで、味を煮含めてるの。煮含めるっていっても、白子はあんまり熱通したり、味濃すぎたら、その持ち味が消えちゃうであろうところ、絶妙に炊いてある。あ~こういう風に仕事すると白子の新しい世界が出てくるんだなぁ~と頭下がった。

『箸染三種盛り』。中央が白子の旨煮

そんな料理すべてにも頭下がりましたが、もっとビックリしたことがある。「コース料理限定 ドリンク ペアリング」が4800円でありまして、料理それぞれに合わせてセレクトしてくれたお酒が出てくるわけですよ。

セレクトといってもひとつの料理に対して、何種かのお酒がラインナップされてて、自分の好みも反映できるペアリング。で、箸染に選んだのは「獺祭 スパークリング」。御造りでは「初亀」を選んで、次の台の物……料理は「黒毛和牛のしゃぶしゃぶ」だったんですが、なんとここではワインも選べるんですよ。

日本料理にワインを合わせるのは珍しくはないかもしれないけど、ペアリングのオススメにワインが出てくるとは思っていませんでしたよ。絶対に日本酒だけだと思ってた。もしくは焼酎とか。それがワイン。それもイタリアはプーリアの「ピエトラビアンカ」。

そして焼き物の「海鮮朴葉焼き」では、フランスから『エルミタージュ』が選べるという、これぞ「ジャパニーズフュージョン」!

「海鮮朴葉焼き」。右上にエルミタージュの注がれたワイングラスの足が写ってる

ここで絶対に書き忘れちゃならないことがある。

『ファインダイニング 「MILANO」』も『ジャパニーズフュージョン「Kanazawa」』も、琉球ホテルのレストランはすべてサービス料を取ってないというすごい現実。

ホテルのダイニングですよ。都内のホテルなんか10%どころか15%取るところも増えてきてますよ。それがサービス料なし! こういうところにも驚き、頭下がるのであった。

■『ジャパニーズフュージョン「Kanazawa」』
[営業時間]17時半~23時(22時LO)、※2023年6月1日より18時~23時半(22時半LO)

バーもありますよ。『ファインダイニング「MILANO」』と『ジャパニーズフュージョン「Kanazawa」』に隣接しているので、食後、間髪をいれずに食後酒に移行できる『メインバー「THE Bar」』だ。

『メインバー「THE Bar」』のバーカウンター

カウンターだけじゃなく、海風そよぐいいテラス席もあるのが、やはり南国。南国らしいシグネチャーカクテル。そしてシグネチャーモクテルもあるので、お酒が呑めない方も、琉球ホテルの夜の締めにぜひ行かねば。

ワタクシ、食後のカクテルとしては一番好きなゴッドファーザーをバカのひとつ覚えみたいにテラス席でオーダーしたのですか、そんなしょっちゅう呑むカクテルも、沖縄の風に吹かれ、ライトアップされたプールのあるガーデンを眺めつつ呑むゴッドファーザーはふた味違った。琉球ホテルの締めにふた味違う夜をぜひ体験してください。

『メインバー「THE Bar」』からのぞむライトアップされた夜のプール
いただきましたゴッドファーザー

■『メインバー「THE Bar」』
[営業時間]18時~23時(フード22時LO、ドリンク22時半LO)※6月1日より18時~23時半(フード22時半LO、ドリンク23時LO)

虜になってしまう午後のお茶

最近、多くのホテルがアフタヌーンティーを提供してますよね。琉球ホテルはアフタヌーンティーも素晴らしかった

アフタヌーンティー。写真は2人前

取材した時は季節的に、ペストリーはイチゴを使用したモノがメイン。で、そのイチゴが沖縄で栽培されている「美らイチゴ」。収穫状況によって他の品種を一部使用することもあるそうですが、果物も野菜も農産物は新鮮さで優る地の物がベスト。もうこの時点で絶品確定。

特にイチゴの味が凝縮した「苺のスープ仕立て」は、甘みと酸味のバランスに驚愕して、思わず「まっ!」って声出た。「うまい」の「う」を言うよりとにかく「うまい」って言葉を脳が発したくてしょうがなくて、「う」よりも先に次の「ま」が出てくる状態である。

中央が「苺のスープ仕立て」。分子ガストロノミーのようにスポイトでクリームを好みのいれられるプレゼンテーションも秀逸

「キノコのオムハヤシタルト デミグラス仕立て」といったボリュームのあるセイボリー(塩気のあるスナック的な品)もうれしい

セイボリー3種。右から「キノコのオムハヤシタルト デミグラス仕立て」、「グリッシーニ 生ハム巻 ~ラスパドゥーラを添えて」「2種のオリーブとベビーリースのブーケサラダ」

このアフタヌーンティーは、メインエントランス入ってすぐのテラス席を擁する『ロビーラウンジ「THE LOUNGE」』にて、お代わり自由の紅茶やコーヒー、ハーブティーが17種の中から選べて4400円。1日の提供数に限りがあるので予約必須! そして6月1日から、このアフタヌーンティーも新メニューにリューアル予定! 期待しかない。

■『ロビーラウンジ「THE LOUNGE」』
[営業時間]10時~20時(フード19時LO、ドリンク19時半LO)、アフタヌーンティー14時~17時(16時半LO)

琉球ホテルには他にも『鉄板ダイニング「虹」』『BBQテラス「HAREY’S」』『めん処「山楽」』と3つのレストランがございますが、実食していないので、まちがいなくこちらも「まっ!」と思わず発してしまうであろうその実力は、この記事を読んだみなさまが実際に赴かれて確かめていただきたい。

■『琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ』
[住所]沖縄県糸満市名城963
[電話番号]098-997-5550(ホテル代表)、098-997-5111(宿泊予約 9時~18時)
[HP]https://ryukyuhotel.premierhotel-group.com

魚、魚、魚! 泡盛、泡盛、泡盛! これが沖縄糸満市!!

さて。琉球ホテル周辺のおすすめ観光情報も書かせていただきます!

まずは『道の駅「いとまん」』。地元の野菜に精肉、惣菜や弁当が巨大なスペースにところ狭しと並ぶ『ファーマーズマーケット』や魚介類を販売する『糸満お魚センター』、糸満市の物産を販売する『糸満市物産センター 遊・食・楽(ゆくら)』などで構成されたこの道の駅。

観光客も大挙集まっておりますが、実はそれよりも地元の人に人気があるという事実が、もう本物ってことですよ。そんな中『糸満お魚センター』に、目と舌が釘付けになりました

お魚屋さんといいますか、その場で食べられる刺身や鮮魚を使った惣菜を売っているお店が軒を連ねてて、それも沖縄らしいシャコ貝やイラブチャーにミーバイの刺身もあって、いや~食べたいな~と思わざるを得ない! 聞けば糸満市は沖縄屈指の漁業が盛んな街。そりゃー食べたい!

『糸満お魚センター』

で、食べたいと思ったらすぐ食べられるんですよ。お魚センターのすぐ横には、雨を防ぐ大きな屋根に覆われ、テーブルとベンチが置かれた飲食スペースがある。で、訪れたみなさん、買ったそばからすぐそこで食べてる! お店もそれを想定して、刺身の一盛りはひとりでも食べられるように小さなポーションにしてあるし、醤油や薬味、もちろん箸も準備してる!

刺身にマグロメンチなど、宴をさせていただきました

琉球ホテルから『道の駅「いとまん」』まではタクシーなら10分もかかりませんが、ホテル前から路線バス「ウミカジライナー」でもいけます。降りるバス停は「道の駅 いとまん」。そうです、ホテル前から道の駅まで、バスでドアツードア

『道の駅「いとまん」』。ちょっと行かない理由が見つからない!

■『道の駅「いとまん」』
[住所]沖縄県糸満市西崎町4-19-1
[電話番号]098-987-1277
[営業時間]『遊・食・来』9時半〜19時(無休)、『ファーマーズマーケット』9時~19時、『お魚センター』10時~19時(無休)
http://www.dc.ogb.go.jp/road/Michi-no-Eki/itoman.htm

お酒好きにマストなスポットもある。それが『泡盛まさひろギャラリー』だ!

創業明治16年。老舗の泡盛酒造会社「まさひろ酒造」。ちなみに琉球ホテルのバーのシグネチャーカクテル「沖縄珈琲マティーニ」には、まさひろ酒造が沖縄で初めて作ったクラフトジン「まさひろオキナワジン」がベースになっておりますそんな伝統と革新が混在する酒造会社が、泡盛の歴史や作り方、そして泡盛に関する貴重なコレクションを展示するとともに、酒蔵見学もさせていただけるスポット。

『泡盛まさひろギャラリー』

コレクションの中には、沖縄が誇る人間国宝の陶芸家・金城次郎先生作の抱瓶(だちびん)もあり、「おおっ」と目を見張りますが、うれしいのは併設されたショップ

ありがとうございます、泡盛の試飲ができます。それも沖縄限定の五年物古酒に十年古酒というエクセレントな品等々も試飲させていただける。

同じ5年古酒でも瓶貯蔵の品や、そこに樽貯蔵の原種をブレンドした泡盛など、その香りや味わい、そしてのど越しの違いも味わえて、泡盛の奥深さ、凄みを嗅覚で味覚でそして五感で体感できる。

試飲できる珠玉の泡盛

思わず「五年古酒 首里城正殿」を2本買ってしまいました

見学は予約しなくてもOKですが、Webから予約すると、ミニ泡盛(50ml)をプレゼントしていただけるので,これはますますますます行かねばならないなぁ……。

琉球ホテルからはタクシーで10分足らず。『道の駅「いとまん」』からも歩いて10分ほどでアクセスできます。

■『泡盛まさひろギャラリー』
[住所]沖縄県糸満市西崎町5-8-7
[電話番号]098-994-8080
[営業時間]9時~17時(最終入場16時半)
[休み]年末年始(12月30日〜1月3日)、臨時休業2023年7月11日~7月14日
https://awamori-masahiro.com

以上『琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ』の痺れるような話でした。

いや、最初に「もう他のリゾートホテルじゃ満足できなくなる」って書きましたが、少し訂正。逆にワタクシは今、近所のどんな安い立ち飲み屋で安酒を呑んでいても、この琉球ホテルのことを思い出せば満足できるようになっていることに気付きました。

なのでこう書いておきます。その思い出だけでいつでも幸せになれるリゾートホテル。それが『琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ』

そして今、とにかく想い続けていることはただ一単語。“再訪”!!

取材・撮影/カーツさとう

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