×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

オールシーズンタイヤは「サマータイヤ」と「ウインタータイヤ」のいいとこ取り

オールシーズンタイヤは「サマータイヤ」とスタッドレスタイヤに代表される「ウインタータイヤ」のいいとこ取り。乾燥した路面でしっかりと走り、雨の高速道路でのハイドロプレーニングにも強く、降雪時にも対応する。

ただ一方で、冬専用のスタッドレスタイヤが存在するには理由がある。北東北や北海道のように冬季は雪が積もり、さらに気温が低くアイスバーンになるような環境下では、やはり専用に開発されたスタッドレスタイヤが必要だ。オールシーズンタイヤは圧雪路では高い安定性、グリップ力を発揮するが、凍結路面ではスタッドレスタイヤには劣るため、充分な注意が必要となることは、ここで伝えておく。

シビアなウインターコンディションであれば、スタッドレスタイヤの使用を強く推奨するのだが、今回の温泉めぐり週末ドライブのように、都内のような非降雪地域に生活拠点があり、たまに北関東の山間部や関越トンネルを越えて新潟県へ足を延ばしてスノーアクティビティを楽しむ、というライフスタイルであれば、オールシーズンタイヤという選択肢も考えたい。

年に2回、春と秋にタイヤを交換する手間を省けるし、外した交換用タイヤの保管場所の心配もいらない。

それに、都内でもひと冬に1~2度は雪が降り、積雪路面になる。実際、昨年1月6日は昼過ぎから降り始めた雪が次第に強くなり、夕方日暮れ前には路面を真っ白にしてしまった。朝は雨すら降っていなかったため、サマータイヤの愛車で出かけたドライバーが帰宅時にクルマを置いて帰らざる得なかった、ということもあった。こんな時にオールシーズンタイヤならば心強い。

11月下旬の草津周辺では、ここまでの積雪はなかった。この写真は今年2月、レヴォーグに『VECTOR 4SEASONS GEN-3』を装着した直後に、その雪道性能を確認したくて草津温泉を訪れた時のもの
圧雪路でのしっかりとしたグリップは安心感がある。もちろんドライ路やウエット路のようなわけにはいかないが、ステアリング操作に対し、しっかりとした反応があり、ブレーキ時もしっかりと雪面をとらえていることが実感できる。2月下旬の草津周辺でも、この場所から15分ほど東京方面に山を下れば、そこは雪のない世界だった

私は自動車雑誌の編集という仕事上、冬場に積雪する地域にクルマで行くことも多いため、以前は4月と12月にタイヤ交換をしていた。ところが念のためにと履き替えたスタッドレスタイヤで冬季一度も雪道を走らないまま春になってサマータイヤに履き替える、ということも何度かあった。これだったらオールシーズンタイヤのほうが理にかなっているのでは? そんな思いをいっそう強くした今回の温泉巡りの週末ドライブだったのだ。

昨年新たにラインナップに加わった『VECTOR 4SEASONS GEN-3』はグッドイヤーが自信をもって送り込むオールシーズンタイヤのプレミアム商品。スタンダード商品の『VECTOR 4SEASONS Hybrid』に対し、静粛性、乗り心地、操縦性などを大幅に引き上げたのが特徴

文/梅木智晴(ベストカー編集委員)、写真/平野学、ベストカー編集部

icon-gallery
icon-prev 1 2
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

梅木智晴
梅木智晴

梅木智晴

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…