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基礎力はどう判定するのか「模試の正答率を活用」

今回は基礎力不足のチェックの仕方と、その対策法について述べたいと思います。

受験直前の冬休み頃の時期になると、多くの受験生はある程度の問題をこなしています。そのため基礎レベルの問題はだいたい解けるようになっています。問題は、ところどころ苦手な単元や苦手な問題があるケースです。それを見つけるのは簡単なこととは言えません。

一概に「基礎力」と言っても、そのレベルは人によって異なります。小学5年生までに習うような本当に基礎的な部分が出来ていない場合もあれば、そのレベルからすれば応用力とも言えるものが、上位層にとっては基礎力ということもあります。

自分にとって必要な基礎力を測る一つの良い方法は、模試の「正答率」を活用することです。最近は塾もIT化が進んでいて、模試の答案の採点結果には、その問題を何%の生徒が解けたかを示す「正答率」が一問ごとに表示されています。この表示を見て、正答率60%以上の問題を間違うことが多いようなら、一般的な基礎力が不足している可能性があります。上位層なら、正答率40%以上の問題の間違いが、基礎力不足の目安になるでしょう。

志望校によっても、要求される基礎力のレベルは異なります。それを測るのはやはり過去問を解いてみることです。過去問を解いて得点が4割以下なら、そのレベルで要求される基礎力が不足していると考えられます。レベルに応じた基礎力強化を図る必要があります。

どのように基礎力強化を図るか…小学5年生のテキストをおさらい

上記のとおり、強化すべき基礎力は、人によって、また志望校によって異なります。どのような単元、どのようなレベルの問題を解けばよいか良いかは、塾の先生や家庭教師などプロのアドバイスをもらうのが一番ですが、おおよその目安として、志望校の80%偏差値が50以下なら、小学5年生のテキストをおさらいした方が良いかもしれません(出題内容にもよります)。50~60ぐらいなら、6年生の1学期のテキストの基礎~標準問題レベル、または塾の夏期講座で行った総復習のレベル。60以上なら、6年生の1学期のテキストの応用問題レベルが「基礎力」と考えて良いでしょう。

新しい問題集に取り組むよりは、すでに使用した問題集をおさらいする方が、出来ない部分を効率的にやり直すことが出来ます。また、その方が定着しやすいという面もあります。ただしそれをした上で、必要な場合には、A君のように新しい問題集に取り組むのも良い場合があります。

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圓岡太治
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