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「最初は詐欺師かと思いました」今だから言える店主の本音

「すみれ」店主・村中伸宜さんは、当時の思いを次のように語ります。

「最初は詐欺師かと思いました(笑)。しかし何度も何度も通っていただき次第に出店してみたいと思うようになりました。

ただ、すみれの味は母が作ったもので、私の一存では決められないし、父と兄は大反対でした。反対したのは『絶対失敗する』という理由でした。

私はお客さんが来るかどうかという不安よりも、この味が首都圏で通用するのか試してみたい、そして兄のお店(純連~じゅんれん~)を超えたいという想いの方が強かったです。今考えればちっぽけなプライドですが、私にとってはラー博の出店が人生の大きな分岐点でした」

岩岡洋志・新横浜ラーメン博物館館長(左)と、「すみれ」店主の村中伸宜さん(平成24年撮影)

今よりも濃厚だった1994年出店当時の味噌ラーメンが28日間限定で復活

あの銘店をもう一度“94年組”のコンセプトは平成6(1994)年当時の味。今回は、今よりも濃厚だった94年当時の味噌ラーメンが28日間限定で復活します。

30年ぶりに復活した濃厚味噌ラーメン

村中さんによると「30年前の味噌ラーメンは高度な技術を要するため、熟練の職人しか作ることができません。今回、私が期間中、厨房に立ち、私が認めた弟子たちと一緒に30年前の味噌ラーメンを再現します」とのこと。

中華鍋をふる村中伸宜さん

その濃厚スープは、中華鍋に生の味噌から火入れし、挽肉やにんにく、玉ねぎ、もやしを高温で炒め、とんこつ、魚介、野菜類で取ったスープを合わせます。

職人の技術を要する濃厚スープ

コシのある熟成太縮れ麺は、濃厚なスープにも負けない味と弾力があり、特有のモチモチ感が特徴です。

具材には2種のチャーシューと挽肉、玉ねぎ、もやし、ネギ、そして今や多くの札幌ラーメン店が取り入れている、最後に振りかける生ショウガ。

村中さん曰く「味噌とショウガの相性は良く、提供する直前におろし金で生のショウガを擦ることにより風味が際立ちます」とのこと。

30年ぶりに復活した濃厚味噌ラーメン

果たしてどんな味に仕上がっているのか、その味は皆様の舌でお確かめください。

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師匠と12人の弟子達“すみれオールスターズ”が交代で厨房へ...
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おとなの週末Web編集部
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