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実直にフランス郷土料理の王道を追求『ビストロアマノ』@神保町

ビストロの醍醐味はレストランよりも砕けた雰囲気で、洒落たコース料理に縛られず、クラシカルなフランス郷土料理で欲望のままにガッツリ飲み食いできること。そんな王道の楽しみ方を満喫できるのがここ『ビストロアマノ』だ。

オーナーシェフの天野直樹さんは、レストランの料理人としての経験を重ねながら、フランス留学時に食べ歩いたリヨンやアルザスの郷土料理に感銘を受け、徐々にその地に伝わる伝統的な料理を探求することに。そして、日本橋『ビストロトラディシオン』のシェフを務めた後、2020年にソムリエである奥様とふたりでこの店を開店した。

手書きの黒板メニューの1/3は、天野さんがすべてを一から仕込むシャルキュトリー。本来、保存食であるシャルキュトリーの塩分濃度は濃い目になるのだが、こちらでは作り立てを楽しんでほしいと塩分濃度は1.6%程度に抑えている。

肉の旨み、脂の甘み、スパイスの香りが引き立つフレッシュな味わいはワインが進む極上のつまみだ。大迫力!の「ブーダンノワール」は、角切りの背脂、豚舌、豚耳も入ったワイルドな食感。ひと口で心は彼の地へ飛ぶ。

そして寒い冬に欠かせないのが「カスレ」。自家製ソーセージと鴨肉のコンフィ、豚バラ肉の塩漬けと白いんげん豆の煮込みを合わせた繊細かつ豪快で力強いスペシャリテを堪能できる。

カスレ(鴨コンフィ、ソーセージ、白いんげん豆の煮込み)3850円

『ビストロ アマノ』カスレ(鴨コンフィ、ソーセージ、白いんげん豆の煮込み) 3850円 「カスレ」に合わせたい赤ワイン、「ドメーヌ・デ・パスキエ サンギュリエ」8360円(ボトル)。熟した果実味と口当たりのやわらかいタンニンを楽しめる

料理のボリュームはどれもしっかりめだが、デザートは別腹。天野さんはパンやデザートまでひとりでやりたい性分だから、「ババ・オ・ロム」のババ生地だってもちろん自家製だ。ラムシロップがジュワッと染み込んでいるのにむっちりとした弾力もあり、なんとも食べ応えある逸品。

こんなババ、求めてた!辛党ならば奥様におすすめの食後酒を聞き、ゆったり至福の時を堪能しよう。

『ビストロ アマノ』(左)オーナーシェフ 天野直樹さん、(右)ソムリエ 天野通子さん

オーナーシェフ:天野直樹さん、ソムリエ:天野通子さん「気取らずお腹いっぱい食べて楽しんで!」

『ビストロ アマノ』

[住所]東京都千代田区神田神保町2-20
[電話]03-6272-8310
[営業時間]18時~23時(21時半LO)、土・祝日:17時~22時(20時半LO)
[休日]日、臨時休業あり
[交通]地下鉄半蔵門線ほか神保町駅A4出口から徒歩3分

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誠実さとパッションにビストロのムードを添えて『ビストロヴィヴ...
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おとなの週末Web編集部
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