誠実さとパッションにビストロのムードを添えて『ビストロヴィヴィエンヌ』@東銀座
わぁ。テーブルに「パテアンクルート」が運ばれると皆んなの顔がパッと輝く。お菓子のように可愛らしいこの料理は、パテをパイ生地で包んで焼くフランスの伝統料理だ。大きな型で焼き、切り分けて提供する。
蝦夷鹿のパテアンクルート3600円
「お菓子の家ならぬお肉の家ですね」と笑うのは名門フレンチ『銀座レカン』出身の高田愛生シェフ。この日は蝦夷鹿のパテにフォアグラ入り。
「肉の部位によってどんな風に火を入れたいかで配置しています。フォアグラはゆっくり火を入れたいので中心に置く」と教えてくれた。
クネルのレシピには季節で微調整を加え、夏はやや軽め、冬はどっしりと、繊細なアプローチも欠かさない。そうした『レカン』仕込みの確かな技術を生かしつつ、「ビストロだから気楽に食べられることが大切」とシェアすることも考えた味付けで、盛り付けにも心を砕いている。
着地点はビストロ。でもこの店の料理のバックボーンには、一流店のパッションが流れているのだ。
シェフ:高田愛生さん「ビストロらしい伝統料理を楽しんで」
[住所]東京都中央区銀座4-13-19銀林ビル1階
[電話]03-6273-2830
[営業時間]18時~21時LO(土・祝は~22時閉店)
[休日]日・祝、第1・3土
[交通]地下鉄日比谷線ほか東銀座駅3番出口から徒歩3分