サムライマックの新バリエーション『炙り醤油風 たまごベーコン肉厚ビーフ』はいかなるものか?
閑話休題。『サムライたまごたべ美』氏が応援する『炙り醤油風 たまごベーコン肉厚ビーフ』(税込570円)は、サムライマックの新バリエーションだ。従来の『炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ』(税込580円)が肉厚ビーフパティを2枚重ねとしていたのに対し、パティを1枚とするかわりに、たまごとベーコンを追加した構成になっている。
結果、『炙り醤油風 たまごベーコン肉厚ビーフ』 ではパティのくどさが緩和され、炙り醤油のてりやき風味がやわらいでいる。たまごが味のクッション役を果たしてくれた形だ。逆に、ガツンとくる肉の食いごたえを求めるなら、同じサムライマックでも『炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ』を選ぶのがいいだろう。
ふたつのサムライマックに共通していえるのは、バンズがしっかりとしていて、濃い味を受け止めていることだ。これが食後の印象のよさに繋がっている。
どちらも甲乙つけがたい魅力だが、マクドナルドの味に馴染みの薄い人には『たまごベーコン肉厚ビーフ』のほうがとっつきやすい印象だ。
日本マクドナルドの広告戦略は、今後の展開にも要注目!
日本マクドナルドの広告は、次のトレンドを占う上でも注目したい。単に流行のトピックを追ったり作ったりではなく、広告の手法と方向性において斬新なものを仕掛けようとする意図が感じられる。
『サムライたまごたべ美』も『いまだけダブチたべ美』も、なぜショート動画で踊るのか。なぜ今、レジェンド級ツンデレ声優の釘宮理恵の起用なのか。単発の広告として、成功だの失敗だので済ませない戦略があるように感じられる。
『サムライたまごたべ美』も『寄り道マック』も、点ではなくて『線』上にあるものと捉えて、未来を予測してみるのも一興ではないだろうか。
文・写真/深澤紳一(ふかさわ しんいち):PCゲーム雑誌から文芸誌、サブカルチャー誌まで幅広い寄稿歴をもつライター。レーシングスクールインストラクターなども務めつつ、飼犬のために日々働く愛犬家。