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当時の女子大生にも人気

180SXは前述のとおり、1.8Lエンジンを搭載。ただし、シルビアがNAとターボを設定していたのに対して180SXは1996年の最後のマイチェンでNAエンジンが追加されるまでターボのみと割り切った設定。180SXは1991年にエンジンを1.8Lから2Lに換装されたが、車名は180SXのまま。

1809cc、直4DOHCターボは最高出力175ps/6400rpm、最大トルク23.0kgm/4000rpm

駆動方式はFRで、トランスミッションは5速MTと4速ATの2タイプを設定。シルビアはスペシャルティ色が強く、デートカーとしてももてはやされていたため4ATの販売比率は多めだったが、180SXは5速MT比率が90%以上と高かったのも特徴だ。同じコンポーネントを共用するクルマでもシルビア=軟派、180SX=硬派というイメージが定着していた。自動車雑誌『ベストカー』では、180SXがデビューした時に、シルビアと180SXのどっちが好きかについて女子大生を実際に呼んで選んでもらう、という企画を展開し、当時最強のデートカーと憧れられたシルビアと互角の人気だったのを今でも覚えている。

この時はS13シルビア&オープン、そして180SXで女子大生の人気対決

前期モデルの顔が好き!!

エクステリアデザインでは、1991年にマイチェンを受けて、ブタ鼻と呼ばれていたフロントのグリル部分の穴がなくなった。市販直前まで行きながら幻に終わったミッド4IIを彷彿とさせるシームレスなフロントエンドにより洗練されたというが、筆者個人的には初期型の顔のほうが好きだった。マイチェン後はどことなく顔が厚ぼったく見えるのに対し、ブタ鼻がいい意味でアクセントになっていたように思う。

これがブタ鼻と呼ばれた初期型のフロントマスク

あと個人的に好きだったのはリア斜め後ろのアングルから見たフォルム。ウェストラインからリアエンドまでなだらかに競り上がるラインが美しい。アメリカ人好みにデザインされたクルマで最も日本人受けするデザインだと思う。

インテリアはシルビアと共通

インパネ&センターコンソールのデザインは奇をてらわずオーソドックス

インテリアはインパネ、シートなど基本的なデザインはS13シルビアと同じなので、スポーティというよりはオシャレな感じ。シートはS13シルビアの売りであったシートバックとヘッドレストが一体化された『モダンフォルムシート』を180SXも採用していたが、ヘビーな走り好きからは不評で、その手の人はレカロをはじめとするバケットシートに交換していた。ただ、実際に乗ると見た目よりもサイドサポート性は悪くない、というのが筆者の感想だ。

乗車定員は2+2の4名。リアシート云々いうクルマではないが、この手のクルマに共通することでリアは常に乗るスペースではないなと。ただ、RX-7(FD3S)よりは広い。

シルビアと基本同じスポーティさよりもオシャレ感を狙ったインテリアは賛否あった
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コンパクトFRスポーツの魅力
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市原 信幸
市原 信幸

市原 信幸

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