×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

コンパクトFRスポーツの魅力

180SXに乗ると、コンパクトで軽量なボディに適度にパワーのあるFRということで本当に運転していて楽しい。直線を走るより、コーナリング時の楽しさは格別。さすがは901運動によって登場した一台であることを痛感する。ヒラヒラとはしる初代のユーノスロードスターとはちょっと違う気持ちよさ、心地よさだった。

ただ180SXには後輪を操舵するHICASII(ハイキャスツー)が前期モデルにはオプション設定されていた。1991年のマイチェン後のモデルはスーパーハイキャスへと進化。ただこれはリアの動きが不自然ということで走り好きからは敬遠されていた。

中古車が出回るようになると、HICASII付きの固体もあるわけだが、アフターメーカーからHICASをオフにするHICASキャンセラーなるものも登場したのを覚えている。

パワフル過ぎない適度なターボエンジンによるFRの走りは痛快!!

『激走バトルキング』はオススメ

180SXが登場したテレビドラマ、映画は少ないが、有名なのが『激走バトルキング』だろう。これは1993年に『にっかつビデオフューチャー』として公開された作品だ。

当時いっぱいいた若い走り屋にスポットを当てた主演は山本陽一氏(高場涼一役)。筆者個人としては山本陽一氏は、1988~1994年にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマの『季節外れの海岸物語』のイメージが強いが、『激走バトルキング』でもいい味出していた。

180SXは1990年前後の走り屋から特に中古車が支持されていた

ストーリーの詳細は割愛するが、AE86レビンから中古の180SXに乗り換え、ライバルとバトルを展開するなど走り屋と恋愛ものを組み合わせた、誰でも考え付くありがちなストーリーなのだが、改めて見ると新鮮。

筆者が最も印象に残っているのは、主人公が200万円の中古180SXを購入するにあたり、お店にAE86レビンを50万円で下取ってもらうのだが、店長が50万円は高すぎるとオーナーから怒られているシーン。今では青天井といった感じのAE86の中古相場だが、1993年当時はそのレベルだったよな、と妙に納得。

『激走バトルキング』は2025年8月中旬現在でも日活の公式YouTubeチャンネルで無料公開されているのでぜひ見てほしい作品だ。当時を知る人は風景、ファッション、女の子の髪型などなど懐かしいことだらけでうれしくなるはず。

作品中は中古の180SXを200万円で購入。今考えても安い!!
次のページ
中古相場は高値安定
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3 4 5icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

市原 信幸
市原 信幸

市原 信幸

おとなの自動車保険

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2025年8月16日発売の9月号では、東京で食…