5大ラーメンを1泊2日で制覇!
人生には旅立たねばならぬ時がある。例えば日常に疲れた時、心機一転したい時、そしてご当地ラーメンが食べたい時!
嗚呼~日本のどこかに肥田木を待ってるイケ麺がいるぅ~♪ということで。東京から上越新幹線で約2時間、旅立ちましたぁ新潟へ。そう、ここは全国でも知られるラーメン王国。地域ごとに進化した「新潟5大ラーメン」なるものがあるのです。
まずは県の中南部に位置する長岡市で愛されるラーメン「長岡生姜醤油」。元祖『青島食堂宮内駅前店』で巡礼1杯目。
外の空気が冷たいせいか、店内は麺を茹でる大鍋から白い湯気がもくもくであったか~。しみじみ寒い土地に来たんだなぁと実感する。ちなみに長岡は県内有数の豪雪地で、体が温まるように材料の生姜を増やして提供したのが「長岡生姜醤油」の始まりだそう。
長年この店で働いているというお母さんが作ってくれたのが看板「青島ラーメン」だ。生姜がふわりと香るスープがコク深く、中太麺はもちもちで胃袋から温まる感じ。これが雪国の知恵から生まれたおいしさなんだなあ。
生姜で温まった後は香辛料でさらにホットに。三条市で巡礼2杯目、カレー×ラーメンの国民食コラボ「三条カレー」だ。
老舗『正広』はメニューも豊富で入りやすい店。20種のスパイスを使うカレーラーメンはひと口食べるとほんのり甘く、ふた口目で辛さじわじわ、味が変化するのが面白い!
中細の自家製麺とも相性抜群だ。聞けばカレーラーメンは昭和初期から地元で食べられていたそうで、新潟国体が開催された2009年頃にご当地食として県内外にPRされ認知度が上がったとか。冬は体を温め、夏はスタミナ源。完璧ですな。
続いて巡礼3杯目はお隣の燕市、地元住民おすすめの『大むら食堂』で背脂の洗礼を。金物産業が盛んな燕市は工場への出前が多かったため、伸びにくい極太麺&スープを冷めにくくする背脂を入れたことから始まったのが「燕背脂」だ。運ばれてきたそれは……ひゃあ、煮干しが効いた醤油スープに降り積もる背脂の雪!
恐る恐る啜ってみると。あれ、とってもまろやか。極太麺は噛むほどに味わい深く、トッピングの生玉ねぎが口の中をリフレッシュしてくれる。強面な人が実はすごく穏やかで素敵なイケ麺だった時のような感動つーの?
そりゃ恋に落ちるわな。で、1日目終了。反省会と称して夜はカニ三昧だったことはヒロシ(編集長)には内緒ね。
翌日は新潟市。「新潟あっさり醤油」の『蓬来軒』で巡礼4杯目。屋台発祥の味は超極細麺で、心が清められるかのような澄んだ黄金スープだ。先代の急逝のため脱サラで店を継いだ3代目が常連さんの協力を得て伝統の味を受け継いだとか。昭和が漂うやさしい味と店の物語に癒される~、ほっ。
最後は「新潟濃厚味噌」の元祖『こまどり』で巡礼5杯目。すごいよ、味噌味だけで6種!独自にブレンドした味噌の風味と豚骨ベースのこっくりしたスープがやみつきになる。割りスープが付いていて味の濃さを調整できるのも特徴だ。これ、年配者などへの心遣いから始めたスタイルなんだって。じぃーん。
『こまどり』味噌ラーメン・太麺980円
それにしても、どの味も始まりには思いやりが根底にあるんですよね。だから食べれば皆笑顔になる。券売機ポチッで食べて終わりではなく、アットホームな雰囲気も含めてこういうのが本当のご馳走なのかもなあ。新潟は寒かったけど心はぽかぽか。いい日旅立ちとなった巡礼でした!
撮影/浅沼ノア、取材/肥田木奈々
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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※月刊情報誌『おとなの週末』2026年2月号発売時点の情報です。

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