デザイン命の伝統を継承
歴代セリカは日本車のデザインリーダー的存在であり続けた。マスタングに影響を受けた初代、日本車で初めて三次曲面サイドガラスを採用した2代目、超個性的なセミリトラクタブルの3代目、流面形で一世を風靡した4代目、ニューエアロフォルムを大々的にアピールした5代目(スゴスバセリカ)、斬新な丸目4灯ヘッドライトの6代目と、歴代モデルとも他社と一線を画すデザインはセリカの真骨頂。7代目もよき伝統を受け継いでいた。
7代目はプロポーションが美しいが、トヨタ車として初採用となった縦目のヘッドライトもデザイン上のポイントとなっていた。
室内はスポーティ&シック
エクステリアに負けず劣らずインテリアデザインもチャレンジングだった。特にドライバー側にオフセットさせたセンターコンソールの形状は独特。スポーティさとシックさを耕演出。ドアトリムからコンソールへつながる円弧のラインも特徴的だった。
インテリアカラーはブラックを基調としていたが、スポーツシートのシートサイド色にレッド、ブルー、アメジストの3色のアクセントカラーを用意し、うまくメリハリをつけていた。
ロングホイールベース化したことによりリアシートの居住性が大幅に向上。自動車雑誌『ベストカー』のテストでも、インテグラに次ぐ広さだったと記憶している。
トヨタ初のバルブリフト機構付きエンジン
エンジンは1.8L、直4DOHCのみだが、145ps/17.4kgmの1ZZ-FEと190ps/18.4kgmの2ZZ-GE2種類が用意されていた。注目は2ZZ-GE。これは1ZZ-FEをベースにヤマハがヘッド回りを開発、いわゆるヤマハが手掛けたトヨタのスポーツエンジンの”G系ヘッド”が採用されている。このエンジンはバルブタイミングに加えてバルブリフト機構を備えていた。そう、ホンダのVTECと同じ機構だ。
このバルブリフト付きエンジンの元祖はホンダのVTECで1989年に登場。続いて三菱が1992年にMIVEC、1997年にNEO VVLを登場させているが、トヨタはホンダのVTC登場から10年たって初登場させた。
2ZZ-GEの8200rpmまで回るエンジンフィールは痛快だった。特にカムが切り替わってからの高回転域が気持ちよかった。しかし2ZZ-GEには6MT(1ZZ-FEには5MT)が用意されていたのだが、せっかく追加された6速がハイギアード化された高速クルージング用だったのが残念だった。高回転を楽しむにはクロスした1~5速を多用することとなり、燃費が悪化傾向にあった。ただエンジン単体での性能は申し分なく、1ZZ-FE、2ZZ-GEともに『平成12年基準排出ガス25%レベル』の☆ひとつをマークとなっていた。






