大卒初任給の20カ月分!!
デビュー時は2ドアセダンのみ(後に4ドアセダン、2ドアクーペ、3ドアバン、3ドアステーションワゴンを追加)。グレードは下からスタンダード、スぺシアル(リリースの表記のまま)、デラックスの3タイプ。エンジンは3グレードとも同じで、違いは装備だ。いかにも1960年代というグレード名がいい。最も高いデラックスが49万5000円だった。1966年の大卒初任給が約2万4900円だったため、20カ月分ということになる。2026年の大卒初任給が約26万5000円で1966年比では約10倍。20カ月分といえば500万円を超える。大卒初任給だけで単純比較はできないが、初代カローラを購入するハードルは決して低くなかったのは確かで、それが飛ぶように売れたのはクルマが夢のあるもので、それ対する憧れの強さを証明している。
カローラとサニーのバチバチの関係
カローラと言えば最大のライバルはサニー。当時トヨタと日産は熾烈な販売合戦を展開。ブルーバードとコロナのBC戦争が有名だが、奇しくも初代カローラと初代サニーは同じ1966年に登場している。デビュー時期はサニーのほうが半年ほど早い。
前述の『プラス100ccの余裕』のキャッチフレーズで日産を挑発したが、その効果は絶大。車両価格はカローラのほうが2万円強高かった。たかが2万円、されど2万円。大卒初任給の1カ月弱に匹敵する金額だったがネガな材料にはならなかった。両モデルとも1966~1970年まで約4年間販売されたが、初代カローラは初代サニーの約45万台に対し約77万台と圧倒した。
ちなみに、日産は2代目サニーを登場させた時に1200ccに排気量アップし、「隣のクルマが小さく見えます!!」とやり返すなど、バチバチだった。カローラ対サニーは歴代やり合っていたのだが、そのサニーが今は存在しないのが残念だ(日本では2026年に消滅)。
還暦を迎えられるのはカローラだけ!?
1966年には初代カローラのほか前述の初代日産サニー、ホンダS800、三菱コルト1000&1100、マツダルーチェ、スバル1000、いすゞベレット1600GTファストバック、フェロースーパーDXといったニューカーが登場したが、ブランドとして残っているのはカローラのみ(コルトは欧州のみ存続)と孤軍奮闘。





