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阿下喜駅前で見つけた中国料理店「初樹」

北勢線の終点、阿下喜〔あげき〕駅で降りて周辺を見渡すと、赤い外壁の建物が目に入った。近づいてみると「本日のランチ」と書かれた看板が出ており、時計を見ると12時を少しまわったところだった。腹も減った、迷わず入店。店内は、カウンタ―に7席、4人掛けのテーブル席が2卓あり、中国料理店とは思えぬお洒落な雰囲気に圧倒された。

カウンターの中は、オープンキッチンになっており、若きシェフがひとりで鍋をふるっていた。メニューを見せてもらうと「土日予約限定『飲茶セット』」が気になった。今日は日曜日だ。”予約限定”と書かれていたが、一応ダメもとで聞いてみた。「予約は2日前までなんですが、1名キャンセルが出たので注文できますよ」との由。これは頼まずにはいられまい。

カウンター越しにスタッフの方と雑談をしていると、オーナーシェフにも話を聞くことができた。職業病ともいうべき悪いクセである。シェフは大阪の調理師専門学校で学び、卒業後は同校で後輩を10年にわたり指導し、その後は大阪市内の中国料理店で修業をしていたそうだ。そして、今年(2026年)の5月に郷里の三重県に戻り、お店を開業したという。

阿下喜駅前にある中国料理「初樹」の外観。駅前から見える赤い外壁が目印だ=三重県いなべ市
阿下喜駅前にある中国料理「初樹」の店内。席数は、カウンター7席と4人掛けテーブル2卓=三重県いなべ市

そうこうしているうちに料理が目の前に並ぶ。飲茶セットには点心5種(特製広東シュウマイ、明太子シュウマイ、野菜とナッツの翡翠蒸し餃子、鶏ときのこの蒸し物、ザーサイと豚肉のパオズ、※季節により品数に変更あり)が付き、セレクトメニューは、中華粥または豆乳担々麺からチョイス。これにデザート3種(手作り月餅、金木犀風味のシロップ団子、カスタードまんじゅう)と、特選中国茶が付いて1980円。とってもリーズナブルな値段に大満足。ちなみに、提供する料理は季節によって替わるそうだ。

中国料理「初樹」の土日予約限定ランチ「飲茶セット」の一例。(料理の内容は季節によって異なる)=三重県いなべ市
中国料理「初樹」の土日予約限定ランチ「飲茶セット」点心の一例。(料理の内容は季節によって異なる)=三重県いなべ市
中国料理「初樹」の土日予約限定ランチ「飲茶セット」デザートの一例。(デザートの内容は季節によって異なる)=三重県いなべ市

両隣りのお客さんは、「特製・麻婆豆腐定食〔小皿、ライス、漬物付き〕」と、ごま香る「特製・担々麺〔小皿、小ライス、漬物付き〕」(限定6食/1100円)を召し上がっていた。どちらもすごく美味しそうだった。このほかにも、月替わり定食や麺定食(値段1100円~1250円)が、2~3種類ある。

中国料理「初樹」のランチ限定6食「ごま香る特製『担々麺』〔小皿、小ライス、漬物付き〕」(1100円)の一例=三重県いなべ市

そして気になったのが、ディナーだ。聞くと夜は「予約コース」のみの営業で、北京ダックのコース「紅華〔こうか〕」または、季節のコース「燈華〔とうか〕」の二択しかないとの由。オススメは、オリジナルの製法で作る北京ダックで、燻製のスモーキーな香りと鴨肉の旨味を同時に味わうことができるのだとか。一般的には皮だけという店が多い中、こちらのお店ではお肉も美味しく召し上がれるようにと、調理方法にも工夫を凝らしているそうだ。価格はどちらのコースも6500円と、これまたリーズナブル。なお、お店を貸し切った場合、予算に応じてアレンジしてくれるとのことで、これまたありがたい。

お酒も、こだわりの紹興酒や三重の地酒など種類豊富に取り揃えており、大人の葡萄ジュースや季節のフルーツソーダ、中国茶(5種類)などのノンアルコールドリンクも充実していた。

ぜひとも次に訪れる際には、北京ダックを楽しみたいと思った次第。ごちそうさまでした。

中国料理「初樹」のディナー(予約のみ)の北京ダックコース(紅華〔こうか〕)の一例。(料理の内容は季節によって異なる)=三重県いなべ市
中国料理「初樹」で味わうことができる北京ダック=三重県いなべ市
中国料理「初樹」のオリジナル製法で作る北京ダックは、スモーキーな燻製の香りと鴨肉の旨味が同時に楽しめる=三重県いなべ市

【店舗情報】中国料理「初樹」、三重県いなべ市北勢町阿下喜825-2(三岐鉄道北勢線・阿下喜駅前)、営業時間/ランチ11:30~14:00(Lo13:30)・ディナー18:00~22:00(予約のみ)、定休日/月曜(月曜が祝日の場合は営業、不定休日あり)、TEL/050-8883-0250

※この記事にある料金、価格等は、掲載時点のものです。情報内容については、ご利用になる前に店舗へご確認ください。

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ランチのあとは軽便鉄道博物館へ
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工藤直通
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