父の「中勢以」の熟成肉を、息子が「京中式」へ
1981(昭和56)年、京都市伏見区の小さな商店街に加藤中謙さん(現・会長)と妻の勢以子さんの二人で、精肉店「中勢以」を開業。肉の卸業や精肉店で腕を磨いた中謙さんが、美味しい肉をお客様に食べてほしい一心で、独学で熟成肉作りを始めた。枝肉を自然対流式の冷蔵熟成室でドライエイジングすることで、他にない熟成肉を作り出した。その美味しさは瞬く間に広がって、全国から注文が入るようになり、現在はホテルやレストランからの取引が多くを占めているそうだ。
ドライエイジングを始めた頃は、熟成期間は4〜6週間だったが、現在は8〜12週間ほどになり、香りや旨味がさらに増した熟成肉になっている。2代目の加藤謙一社長は、近畿大学農学部を卒業後、肉を知るために米国コロラド州立大学で学び、ミートサイエンス修士号を取得。父の長年の経験に、息子の科学的な知見が加わることで、京中式の熟成肉ができあがったのである。



