こだわりの結果、化学調味料・着色料・香料不使用になったレトルト
“レトルト食品を「手抜き」ではなく、「カンタン」にすること”を目指すと共に、“世界中の料理をレトルトパウチに詰めて提供すること”をモットーに商品づくりを行っている「にしき食品」。
「NISHIKIYA KITCHEN」という自社ブランドを立ち上げ、季節限定品も含めおよそ120種ものレトルト食品を販売している。
「レトルト食品に本気で向き合っている」と言うが、素材を生かすそのこだわりを聞いたら、想像の斜め上をいっていて、思わずうれしくなってしまった。主なこだわりは以下の通り。
●こだわり(1)「水」
蔵王山系と甲子旭岳を水源とする水を、活性炭とセラミックの4層フィルターを使った特別な浄水器で濾過して、より純度を高めて使用
●こだわり(2)「塩」
塩は「シママース」やドイツの岩塩「アルペンザルツ」など、複数の塩を料理に合わせて使い分けている
●こだわり(3)「油」
圧力をかけて丁寧に絞る「圧搾製法」の菜種油を採用。菜種本来の風味があり、上品な香りが特長(一部の商品を除く)
●こだわり(4)「カレーリーフ」
主に南インドのカレーで使われるスパイス。フレッシュなものが日本では入手困難のため、地元・蔵王の農家さんと共に4年の年月をかけ栽培
●こだわり(5)「パニール」
北インドのカレーによく使われる食材で、いわゆるインド風のカッテージチーズ。「蔵王酪農センター」と研究開発
素材に真剣に向き合っているからこそ、こうしたこだわりに行き着いたのだろう。
化学調味料、着色料、香料は不使用だが、「それらを使わなくても美味しく仕上がるから」と判断基準を教えてくれたのは、営業本部本部長の菊池洋一さん。その分、素材をふんだんに使っていることが「NISHIKIYA KITCHEN」の商品の特長だ。