×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

サバファンが集う「全日本さば連合会」広報担当サバジェンヌこと池田陽子さんによるとっておきのサバグルメをお届け。今回は「しめさば」。サバグルメのド定番ですが、これを北海道の人気回転寿司店が手掛けたら……!? 驚くほどの男前な味を熱烈レポートです!

icon-gallery

北海道の回転寿司店といえばココ!の人気店

サバファンが愛してやまない、定番サバグルメ「しめさば」。じつはいま、北海道の寿司店が作ったしめさばが注目を浴びている。その名は「匠の〆さば」

北海道苫小牧・千歳・恵庭・白老で回転寿司店『旬楽』『クリッパー』を展開する「久恵比寿(ひさえびす)」が手掛けるしめさばだ。

北海道の四季の食材にこだわったグレードの高い回転寿司店『旬楽』。苫小牧、千歳に全2店舗を展開。写真は『旬楽 苫小牧柳町店』
北海道の四季の食材にこだわったグレードの高い回転寿司店『旬楽』。苫小牧、千歳に全2店舗を展開。写真は『旬楽 苫小牧柳町店』
厳選された旬の味覚を、手ごろな価格で提供する回転寿司店『クリッパー』。地元で知らない人はいない人気店
厳選された旬の味覚を、手ごろな価格で提供する回転寿司店『クリッパー』。地元で知らない人はいない人気店

久恵比寿は昭和35(1960)年に、白老町で食堂として創業。寿司職人を雇用したことを機会に、ラーメンや丼などの定食メニューに加えて寿司も提供。屋号を『久恵寿し』と改め、寿司をメインとした営業をスタートした。

久恵比寿は白老町にて『久恵食堂』として創業。向かいにある大昭和製紙工場(現・日本製紙)で働く人々に親しまれてきた
久恵比寿は白老町にて『久恵食堂』として創業。向かいにある大昭和製紙工場(現・日本製紙)で働く人々に親しまれてきた

昭和の日本経済成長期、宴会ニーズに対応したことで大いに賑わったものの、バブル崩壊を迎え、回転寿司に業態を転換。リーズナブルに絶品の寿司が味わえると好評を博し、苫小牧エリアにおいて絶大な支持を得ている。

当時、回転寿司といえば「安かろう悪かろう」のイメージも多い中、その常識を覆すべく「安くて旨い寿司」に徹底的にこだわったという。

「ネタはもちろん、シャリ、ガリひとつとっても寿司の素材は吟味しつくしたものです」と語るのは同社広報担当の内田一誠さん。

聞けば、創業者の口癖は「お客様にうまいものを腹いっぱい」だったそう。

その言葉は受け継がれ、安くて旨い。おいしいものをお客さまにお腹いっぱい食べてもらいたい、という想いのもと握られるお寿司は、もちろん北海道ならではの海の幸を厳選。高い営業力によって、リーズナブルに買い付ける。

シャリはふっくらとしたやわらかな食感魅力の北海道産「ふっくりんこ」を使用。米のおいしさを引き出すために、洗米や浸水時間、水の量、すし酢の配合を季節ごとに細やかに調整している。

北海道ならではの食材はじめ、厳選されたネタを使った寿司。なぜ堂々ド真ん中に、いくらでもなく、サーモンでもなく「さば」が鎮座しているのかは、この後をお読みください
北海道ならではの食材はじめ、厳選されたネタを使った寿司。なぜ堂々ド真ん中に、いくらでもなく、サーモンでもなく「さば」が鎮座しているのかは、この後をお読みください

醤油は、創業以来使われている秘伝の「特製醤油」。カツオの旨みをいかしたダシと生醤油を絶妙な割合でブレンドし、寿司のおいしさを引き立てる。ガリの酸味や甘みのバランス、こまめに練り直した香りよいわさび、緑茶まで寿司との相性を考えた玄米をブレンドしたオリジナルだ。

回転寿司のわき役である、醤油、ガリ、お茶までこだわりを尽くす
回転寿司のわき役である、醤油、ガリ、お茶までこだわりを尽くす

これらは時代の流れに併せて改良した部分はあるものの基本的に、「神の舌」をもつといわれた創業者が確立した「秘伝」。その工程はいまも脈々と受け継がれているのだそう。

すべて寿司は、創業時から受け継がれた技をもつ職人が握る
すべて寿司は、創業時から受け継がれた技をもつ職人が握る
次のページ
創業以来の看板メニュー「しめさば」を実食!...
icon-next-galary
1 2 3icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

池田 陽子
池田 陽子

池田 陽子

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。4月15日発売の5月号では、銀座の奥にあり、銀…