中国でシャンシャンの誕生日を祝うFAM(ファム)ツアー(国や自治体などが観光促進の目的でメディア関係者らを招くツアーのこと)に参加してきた。成都基地からシャンシャンがいる雅安基地、臥龍基地と3つのジャイアントパンダの繁殖究基地(いずれも四川省)を回ってきたので、それぞれ現在の様子を紹介する。
成都空港へは夜間に到着
中国のパンダ基地はジャイアントパンダの繁殖、保護、研究、野生への再導入を目的とした施設で、野生化のための訓練基地と一部のエリアを除き観光客にも開放されている。
今回利用したのは四川航空。関西空港と成田空港から成都天府空港まで、それぞれ往復で1日2本の直行便がでている。
成都天府空港から成都市内までは車か地下鉄で約1時間はかかる。午後便は関西発が19時過ぎ、成田発が20時過ぎと結構遅めに到着するので、その日の移動はあきらめて空港内にあるホテルに泊まるのも手だ。
中国に滞在する外国人は、入国後24時間以内に公安局へ「外国人の一時宿泊申請書」を提出する義務があるが、ホテルに泊まる場合は手続きを代行してくれるためパスポートの提出のみで済む。
アドベン出身のパンダがいる成都基地
ツアー2日目は早朝から成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地へ。こちらは和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドのパンダたちがいる基地だ。
じつは日本のパンダの出身基地は2つの系統に別れており、アドベンチャーワールドと関わりの深い成都基地は四川省が運営母体、上野動物園は中国政府が母体の中国ジャイアントパンダ保護研究センター(CCRCGP)が運営する基地からパンダを受け入れている。
成都基地は街中にあって行きやすく、人気のスターパンダなどもいることから、中国からも多くの観光客が訪れている。
入り口は南と西の2カ所。この日は西門エリアから入場し、望月館(ワンユエグァン)という建物へ。こちらには2023年にアドベンチャーワールドから中国へと渡った、桜浜(インバン:おうひん)・桃浜(タオバン:とうひん)姉妹がいる。このエリアでは4頭のうち2頭が交代で公開されているそうで、この日は桜浜が登場した。
桜浜が動くたびに歓声が起こる。パンダが居る室内は快適な温度に設定されているが、それでも暑いのか水浴びをしていた。