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全国のラーメンの名店が出店する「新横浜ラーメン博物館」(ラー博)は、年間80万人以上もの客が訪れる“ラーメンの聖地”です。横浜市の新横浜駅前にオープン後、2024年3月に30年の節目を迎えましたが、これまでに招致したラーメン店は50店以上、延べ入館者数は3000万人を超えます。岩岡洋志館長が、それら名店の「ラーメンと人が織りなす物語」を紡ぎました。それが、新刊『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社)です。収録の中から、“MOTTAINAI”がコンセプトの逆輸入ラーメン「YUJI RAMEN(ユージ ラーメン)」を紹介します。

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社、1760円)
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ラーメン激戦区NYからの“逆輸入ラーメン”

新横浜ラーメン博物館で2013年にスタートした“逆輸入ラーメン”の出店企画。とくに2012年から2017年頃までは頻繁に海外の調査を行い、2015年、ニューヨークを訪れた際は15軒ほどのラーメン店を調査しました。

ニューヨークは「一風堂」の成功もあり、すでに多くのラーメン店が存在する激戦区。どちらかというと日本のオーセンティックなラーメン、つまり正統派が評判でしたが、そんななか、アメリカで魚の卸をやっていた原口雄次さんが開いた「YUJI RAMEN(ユージ ラーメン)」は特別な店でした。

日本のラーメン店ではまず考えない発想で、コンセプトは“MOTTAINAI(もったいない)”。通常は、捨てられてしまう魚のアラなどを使い、独創的なメニューを提供しておりました。なかでも私たちが「これは!」と思ったのがマグロ(ツナ)のアラを白濁するまで炊き上げたスープ。動物系を一切使っていない唯一無二の「ツナコツ」ラーメンで、2017年3月から、2018年9月までラー博に出店いただきました。

【「YUJI RAMEN(ユージ ラーメン)」過去のラー博出店期間】
・ラー博初出店:2017年3月16日~2018年9月24日
・「あの銘店をもう一度」出店:2023年8月8日~2023年8月28日

“逆輸入ラーメン”の第4弾としてラー博に出店した「YUJI RAMEN」。当時の看板=2017年
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「アメリカでレストランを持ちたい」と渡米
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