見る、食べる、作る、隅田川の東側で巡る。江戸時代、運河の開墾とともに拓かれた元祖再開発タウンの両国、清澄白河、そして亀戸。近頃は”東京イースト”と呼ばれる隅田川以東へ、江戸風情を探しに旅に出かけませんか。さんぽ時に食べたい 猪丼、どぜう鍋などの江戸メシを厳選してご紹介! エリア:両国/清澄白河/亀戸 ※ランチタイムあり
画像ギャラリー山くじら すき焼 ももんじや【両国】
江戸時代には両国界隈にも何軒かあったようだが、今も残るのは同店のみ。猪肉は丹波や鈴鹿などから取り寄せ、基本は味噌仕立ての「すき焼き」で提供。昼は定食や丼もある。
東京都墨田区両国1-10-2
「山くじら すき焼 ももんじや」は1718(享保3)年創業の山くじら(猪肉)料理の専門店。 [交]総武線両国駅西口から徒歩5分 ※ランチタイムあり
どぜう桔梗家【両国】
どぜう鍋 1200円
貴重なタンパク源として江戸の庶民に愛されたドジョウ。夏の季語であるように、暑い最中に汗をかきながら鍋をつつくのが江戸の粋だ。
東京都墨田区両国1-13-15
[営]11時〜14時、16時半〜21時 [休]日・祝 ※相撲開催中は夜のみ営業
[交]JR総武線 両国駅西口から徒歩5分、都営地下鉄大江戸線 両国駅から徒歩10分
創業83年、両国橋の袂にある「どぜう桔梗家」では、国産ドジョウにこだわり、昔ながらの味を今に伝える。[交]JR総武線 両国駅西口から徒歩5分、都営地下鉄大江戸線 両国駅から徒歩10分 ※ランチタイム有
東あられ本鋪 両国本店【両国】
材料は国産にこだわり、例えば主原料のもち米は山形の契約農家から直接仕入れ、海苔は佐賀県有明産、黒豆は兵庫県丹波産といった具合。もち米の旨みを引き出すために、粒のままゆっくりと蒸し、餅は全て杵搗きで仕上げるという。
同店の名物である本格揚げおかき。コシが強く、粒がふっくらした宮城県産の高級もち米「みやこがね」を100%使用。ビタミンミネラル豊富な米油を使い、職人が一つひとつ手揚げしている。店頭で実演販売、揚げたてを試食できる。パッケージの絵はもちろん北斎の「富嶽三十六景」。
「東あられ本鋪 両国本店」は明治43年創業の老舗あられ・おかき店。北斎生誕の地にあり、店の脇には色あせているがその旨を記した立て札がある。都内では他に菊川駅前店とLIVIN錦糸町店がある。 [交]都営地下鉄両国から駅徒歩3分、JR両国駅から徒歩4分
深川宿 本店【清澄白河】
「深川めし」は2種類ある。ひとつはネギとアサリの味噌仕立てのぶっかけ飯。忙しい合間に手早く食べられる漁師メシだ。もうひとつは炊き込みご飯。これは大工の弁当用に改良されたもの。
東京都江東区三好1-6-7
深川宿 本店の名物の「深川めし」は2種類ある。深川江戸資料館前にある同店では、両方を味わうことができる。[交]地下鉄清澄白河駅から徒歩3分 ※ランチタイム有
長寿庵 蕎匠【清澄白河】
蕎麦前は、蕎麦つゆを入れて焼いた「卵焼き」や、かえしにつけて焼いた「焼き鳥」、そして『豆腐百珍』を参考にしたピリ辛の「雷豆腐」など。舌と胃袋で“江戸”を感じることができる。
東京都江東区平野1-7-2
長寿庵 蕎匠は信州産蕎麦粉を使った手打ち蕎麦や季節の変わり蕎麦が好評。[交]大江戸線 半蔵門線 清澄白河駅から徒歩5分 ※ランチタイムあり
江戸懐石 若福【亀戸】
名物は刻んだ梅干しを混ぜ込んだ「梅とろろ」と、奥久慈の卵を使った「厚焼き卵」で、お土産としても販売。
東京都江東区亀戸3-6-4 亀戸天神社境内
「江戸懐石 若福」は亀戸天神社内にある日本料理店。天神様の四季折々の花を眺めながら、ゆっくりと食事ができる。名物は「梅とろろ」と「厚焼き卵」。[交]JR錦糸町駅から徒歩10分、東武亀戸線 亀戸駅から徒歩8分 ※ランチタイム有
船橋屋 亀戸天神本店【亀戸】
餡をのせる「よしの餅」は、直営店の喫茶室だけの特別メニュー。
船橋屋 亀戸天神本店は創業1805年。下総国出身の初代が天神様の参拝客に、湯で練った小麦澱粉をせいろで蒸し、黒蜜きな粉をかけて出したのが始まり。
東京都江東区亀戸3-2-14
船橋屋 亀戸天神本店は創業1805年。下総国出身の初代が天神様の参拝客に、湯で練った小麦澱粉をせいろで蒸し、黒蜜きな粉をかけて出したのが始まり。[交]錦糸町駅から徒歩10分、亀戸駅から徒歩11分 ※ランチタイム有
2016年7月号発売時点の情報です。
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