10席だけの店で、夫婦ふたりひっそりと。「屋号は“早蕨(わらびの若芽)”から付けました。
画像ギャラリー※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ではありますが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しております。
蕎麦小路 さわらび(最寄駅:半蔵門駅)
蕎麦も人も温かい きっとこの冬、何度も恋しくなる
小さく未熟な自分たちが、この地でゆっくり芽吹いていけるといいなって」。主人の山崎大輔さんと女将の容子さんは、どこまでも控えめ。だがここの鴨南蛮はさにあらず。一度食せば深く強く記憶に刻まれる。太打ちの蕎麦は香りと甘みの豊かさが信条。もっちりと噛みしめる快感が、濃い口のつゆで増幅される。艶やかな肉汁をおびた鴨肉、蕎麦、熱いつゆが一体となって喉を通り、胃をじんわりと満たしていく。寒い日はこたえられないだろう。「お客様を並ばせるのが忍びないので、取材はこれが最後かも……」。次は厚着して行こうっと。
鴨南蛮蕎麦
1850円(昼限定)
胡麻くるみ蕎麦
1350円(昼限定)
蕎麦小路 さわらびの店舗情報
[住所]東京都千代田区隼町2-10 [TEL]03-5213-3311 [営業時間]11時45分~売切次第終了、17時半~21時(20時LO)※ランチタイム有 [休日]土・日・祝 [席]全10席/全席禁煙/夜のみ2日前までに予約可/カード不可/夜のみサ10%別、お通し代なし [交通アクセス]地下鉄半蔵門線半蔵門駅1番出口から徒歩1分
撮影/小島 昇 取材/林 匠子
2019年12月号発売時点の情報です。
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