「子孫繁栄」につながる縁起物
正解は
(3)あくまき
「あくまき」は、「灰汁巻き」と書き、鹿児島県の名産品です。竹などを燃やした灰から灰汁(あく)をとり、竹の皮に包んだもち米を灰汁で茹でて作ったもので、古代の「ちまき」に近いものです。灰汁で茹でるのは、日持ちするようになるからで、薩摩藩の携帯食として用いられていました。現在でも鹿児島県では灰汁巻きを「ちまき」と呼び、端午の節句に食べています。
「べこ餅」は北海道や青森県下北地方、「朴葉巻」は木曽地域に伝わります。
そして、端午の節句の代表的な餅菓子と言えば、「柏餅」。柏はもともと神聖な木とされ、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「跡継ぎが絶えない」「子孫繁栄」につながる縁起物として、江戸時代に広まったそうです。
(参考)
[1] 日本の郷土食(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1205/spe2_02.html
[2] 端午の節句の「ちまき」 包まれた中身が東西で違う!(ウェザーニュース)
https://weathernews.jp/s/topics/201804/270085/