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閉業に瀕した地元の味を継承すべく、未経験者が和菓子界へ

SDGsを意識し、再利用可能できるようロゴを入れなかった風呂敷は生成り、ベージュ、紫の3色を展開
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店主の鈴木瞳さんは、エンタメ系の職業を経て2021年11月に『あいと電氣餅店』を開店させた。きっかけは、鈴木さんの地元である福島県南相馬市に帰省した時、老舗和菓子店『宍戸電氣餅屋』で買った「電氣餅」の味に感銘を受けたことだ。

大正5年に創業した『宍戸電氣餅屋』は、当時珍しかった電動餅つき機を導入。そして、添加物がない時代からの製法を受け継いで作られるもち米100%の「電氣餅」は、午前中には売り切れるほどの人気だったそうだ。ところが、東日本大震災の影響もあり、三代目当主は自分の代で閉業を決めていた

新進気鋭のアートディレクター・Hideya氏をクリエイティブディレクターに起用。パッケージの意匠は華やかで高級感あふれる
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この味を絶やしたくない、継承したい、もっと広めたいと熱望した鈴木さん。弟子入りは最初断られるも、熱意が通じ、福島と東京の往復生活での修業が始まった。素人だった鈴木さんが修行を始めてわずか1年半で開店に至る技術を身につけたのは、「師匠の教え方がうまかったんです」のひと言に尽きるという。

さらに、鈴木さんは「大福しか作れない」とキッパリ。ひとつの商品に情熱を傾け、生大福を作っているのだ。だから、使うのはもちろん吟味された素材のみ。

花びらのように開くスタイリッシュさは、手土産にふさわしい
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吟味された素材がひとつにまとまった極上品...
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Naviee
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