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雪舟の絵にも描かれた智恩寺へ

せっかく宮津まで来ているのですから、ぜひ観光もしておきたいところ。『千歳』から徒歩5分ほど、『天橋立ビューランド』のリフトで文珠山の頂上に登れば絶景が広がります。

文珠山の頂上からの眺め。龍が天に舞うように見える“股のぞき”からの景色「飛龍観」もかかさずに。また、天橋立を歩いてみるのもいい機会。白い砂浜と松並木は外から眺めるのとは違った感覚が楽しめます。片道3.6キロで往復約2時間。レンタサイクルなどもおすすめです。
門前通りの正面に建つ智恩寺の大きな三門は「黄金閣」と称される。建立にあたって後桜町天皇より下賜された黄金がその名の由来だ。京都府指定文化財。
国の重要文化財に指定されている多宝塔は室町時代の古建築。丹後国守護代で府中城主、延永春信が自身の病気の全快を感謝して建立したと伝わる。

文珠に滞在するなら、ぜひ足を運びたいのが『智恩寺』。醍醐天皇より「天橋山智恩寺(てんきょうざんちおんじ)」の号を賜ったのが904(延喜4)年。三門は黄金閣とも称され、国宝の雪舟「天橋立図」にもその姿が描かれる名刹です。正面の文殊堂は「三人寄れば文殊の智恵」のことわざで知られる文殊菩薩がご本尊。合格祈願や学業成就など、智恵の向上を願う多くの人が全国から訪れます。

境内正面の文殊堂は文殊菩薩がご本尊。お堂で視線を上げてみると寄進された数多くの絵馬が。算額や和歌を詠み合わせた額など、武芸や学問の向上を願った古の人々の想いが遺されている。
境内の右手に建つ「智恵の輪燈籠」。江戸時代に航海の安全のために作られた石灯籠で、宮津のあちこちでこのモチーフに出会う。桟橋からはボートや遊覧船が終日出航している。
小さな扇子を開くと吉凶があらわれる「すえひろ扇子おみくじ」も智恩寺の名物のひとつ。境内のあちこちの松の木に結ばれた鈴なりの扇子は花が咲いたような風情。

お参りを終えて境内を出たら茶屋で一服。件の四軒茶屋だけに作ることが許された「智恵の餅」は食べると智恵を授かるとの言い伝えがあり、今も昔も変わらず愛される名物の甘味です。

京都でワイン旅。“京都といえば日本酒!”といわず、京都産ワインにも目を向けつつ、いろいろな京都旅を探してみてはいかがでしょうか。海あり、森あり、山もあり。それぞれにおいしいものもあり。京都のショートトリップにはきっとあなたにとびきりが見つかりますよ。

『ワインとお宿 千歳 CHITOSE』

住所/京都府宮津市文珠472
電話/0772-22-3268
営業時間/チェックイン15:00、チェックアウト10:30
定休日/水曜休
アクセス/京都丹後鉄道「天橋立」駅より徒歩約3分
備考/駐車場有

『智恩寺』

住所/京都府宮津市字文珠466
電話/0772-22-2553
アクセス/京都丹後鉄道「天橋立」駅より徒歩約5分
備考/授与所は8:00~17:00

編集/エディトリアルストア
取材・執筆/成田孝男、渡辺美帆
写真/名取和久

※情報は令和4年9月26日現在のものです。

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おとなの週末Web編集部
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