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「野方ホープ」の歴史 創業者・小栗冨美代さんの波乱万丈の人生

創業者は小栗冨美代さん(1947~2012年、享年65)。1947(昭和22)年4月24日、7人兄弟の末っ子として石川県の能登半島に生まれます。中学卒業後は兄の繊維工場を手伝うも「東京に行けば、いいことがある」という一心で上京。上京後は会社勤めを経て21歳で結婚。23歳には長女を授かりました。

“がんこババァ”の愛称で親しまれた創業者の小栗冨美代さん

24歳の時に飲食店を経営し、すぐに繁盛店となります。その後も経営は順調で2店舗目もオープン。しかし34歳になった時、歩くこともままならないほどの過労によるうつ病を発症。突然、娘も仕事も全て投げ捨て逃げだしたのです。この時から小栗さんの波乱万丈の人生が始まります。

20代前半の小栗さん(旅行先にて記念撮影)

小栗さん曰く、この時「電車に飛び込んだらどんなに楽か、と思ったくらい精神的にまいっていたのと同時に、娘に対して本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいだった」とのこと。翌年離婚。その後うつ病も治り、別の男性との間に長男を授かります。

このままではいけない!と、保険の外交員を始め、日中問わず働いていた頃、小栗さんの運命を変える出会いがありました。ある日曜日の深夜、友人に誘われて行ったラーメン店には長い行列が。友人から「今日は日曜日だからいつもより少ないけど、普段はもっと混んでいるよ」と聞き、その繁盛ぶりをみて「ラーメンって日曜日の深夜でも遠方から人が訪れるほど引き付ける力があるのか。自分もラーメン店をやってみたい」と、ラーメンの道に進むことを即決したのです。

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シングルマザーで始めた人生最大の挑戦 温かい接客、そして病み...
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おとなの週末Web編集部
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