文人や芸術家に愛される東京・国立『ロージナ茶房』 50年以上愛されるパフェ「マロンアントロメ」はブランデー入りの“おとな味” 

マロンアントロメ 980円 マロンシャンテリーをイメージして作られたパフェは、考案当時入手しやすかった栗の甘露煮を使用。同店の他のメニューと同様に昔からほぼ作り方が変わらないのだとか

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・国立の老舗喫茶店『ロージナ茶房』です。 どこか懐かしいブランデー風味のマロンパフェ 文人や芸術家に愛された同店の雰囲気は、まるでヨ…

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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・国立の老舗喫茶店『ロージナ茶房』です。

どこか懐かしいブランデー風味のマロンパフェ

文人や芸術家に愛された同店の雰囲気は、まるでヨーロッパのカフェのようだ。板張りの床は趣があり、店内は広々とした2階建て。ジャーナリストであり芸術家でもあった創業者がパリで訪れたカフェに感銘を受け、約70年前に開業した。メニューには創業者がインドで食べたというカレーや米軍基地の料理人から伝授されたアメリカ風ピザなどがあり、そんじょそこらのカフェにはない歴史の深さを感じさせる。

マロンアントロメ 980円

『ロージナ茶房』マロンアントロメ 980円 マロンシャンテリーをイメージして作られたパフェは、考案当時入手しやすかった栗の甘露煮を使用。同店の他のメニューと同様に昔からほぼ作り方が変わらないのだとか

このパフェもそうだ。バニラアイスにたっぷりのクリーム、栗の甘露煮をトッピングし、ブランデーをかけた「マロンアントロメ」は、なんと50年以上の間メニューに並んでいるという。だからだろうか。ふわふわで濃厚なクリームに栗を頬張っているとどこか懐かしい気持ちになる。アイスとブランデーの組み合わせが絶妙なのだ。香りに奥行きが増して微かな苦味のアクセントも加わり、いくら食べても全く飽きない。この店とともに、この変わらぬ味を愛し続けたいものだ。

『ロージナ茶房』

[住所]東京都国立市中1-9-42
[電話]042-575-4074
[営業時間]11時~22時
[休日]無休
[交通]JR中央線ほか国立駅南口から徒歩1分

撮影/小澤晶子 取材/藤沢緑彩

※2023年3月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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