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過去問は何年分解くのが良いか

3~5年分というのが一般的なケースです。しかし、問題が入手できるなら、出来れば10年分ぐらい解きたいところです。10年分あれば、大体その学校で出題される分野はほぼ出そろいます。もしそれ以上の過去問が入手できるなら、解けるだけ解いた方が良いでしょう。

ただし、併願校の過去問演習との兼ね合いが問題です。第一志望の過去問を出来るだけ多く解きたいところですが、合格を主眼とする第二志望、第三志望もおろそかには出来ません。

少なくとも2~3年分ずつ解くとすれば、結構な負荷がかかります。また、併願校がそれ以上となると、とてもこなせなくなります。併願校対策については別途述べたいと思います。
ただしいずれにしても、復習をしっかりして、過去問で取り組んだ問題はすべて解けるようにしていくことが大事です。

過去問に歯が立たない場合はどうするか

本来過去問は基礎力がついてから行うのが理想です。したがって多くの塾では、全分野の学習が一通り終了する夏休み以降に行うのが一般的です。

この時期になると、ほとんどの受験生は過去問演習を始めていることでしょう。本番で合格ラインを超えれば良いのですから、現時点で合格ラインに達していなくても悲観することはありません。しかし、点数が5割取れていないとすると、基礎力不足に原因がある可能性があります。その場合は、無理に過去問演習を進めるよりも、基礎力アップを図る必要があります。それについては次回触れたいと思います。

圓岡太治(まるおか・たいじ)
三井能力開発研究所代表取締役。鹿児島県生まれ。小学5年の夏休みに塾に入り、周囲に流される形で中学受験。「今が一番脳が発達する時期だから、今のうちに勉強しておけよ!」という先生の言葉に踊らされ、毎晩夜中の2時、3時まで猛勉強。視力が1.5から0.8に急低下するのに反比例して成績は上昇。私立中高一貫校のラ・サール学園に入学、東京大学理科I類に現役合格。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。大学在学中にアルバイト先の塾長が、成績不振の生徒たちの成績を驚異的に伸ばし、医学部や東大などの難関校に合格させるのを目の当たりにし、将来教育事業を行うことを志す。大学院修了後、シンクタンク勤務を経て独立。個別指導塾を設立し、小中高生の学習指導を開始。落ちこぼれから難関校受験生まで、指導歴20年以上。「どこよりも結果を出す」をモットーに、成績不振の生徒の成績を短期間で上げることに情熱を燃やし、学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて難関大学に現役合格した実話「ビリギャル」並みの成果を連発。小中高生を勉強の苦しみから解放すべく、従来にない切り口での学習法教授に奮闘中。

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圓岡太治
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