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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・野方の寿司店『おたや』です。

若き大将の全力投球つまみと握りが織りなす 流れるようなコース

初めて訪れる寿司店のカウンター席。中に立つ店主・御旅屋(おたや)さんのどこかあどけなく人懐っこい笑顔と、食べるのが大好きと主張する容姿を見て、ここは当たりだと確信する。

店のオープンは2023年の4月。「来てくれたお客さん全員としっかり向き合いたい」とカウンター7席のみの造りにした。

満足!満腹!全22品のコース 8800円 ※時期や仕入れで内容は変わります

『おたや』満足!満腹!全22品のコース 8800円の一部(赤身)※時期や仕入れで内容は変わります 赤身は天身と呼ばれる上質な部位を使用

ちなみに料理もその時々のおまかせコースのみで、コースの序盤にやってくるのが「本鮪の山かけ」から始まるつまみの数々だ。

江戸前伝統の湯霜漬けにした本鮪はほどよく味が沁みて日本酒を誘い、オイルに浸しながらじっくり蒸したアワビの柔らかな身に気分も徐々に盛り上がる。石川芋を蒸したのでひと息ついたら、ここからは握りのスタートだ。

イカや白身などの淡い味わいのものから茶碗蒸しを折り返し地点にしてトロや北寄貝といった味も香りも濃いネタへと流れるように移行していく。元は社会人ラグビー選手という御旅屋さんのごっつい手から生み出される寿司は小ぶりで非常にデリケート。

やや強めに赤酢を効かせたシャリを舌に乗せればたちまち心地良くほどけてくれる。最後のお椀にたどり着いた頃にはすっかり心を絡め取られ、次のシーズンのネタを楽しみに再訪を誓うことになるはずだ。

『おたや』今年4月にオープン 雑居ビルに佇むカウンター7席の新店

東京・野方『おたや』

[住所]東京都中野区野方5-3-1 野方ウィズ205
[電話]03-5356-7316
[営業時間]2部制/17時~17時半のスタート、20時~20時半のスタート
[休日]不定休
[交通]西武新宿線野方駅南口から徒歩3分

▶おとなの週末2024年4月号は「おにぎりとおべんとう」

2024年4月号
2024年4月号

撮影/貝塚隆、取材/菜々山いく子
※2023年11月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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この記事のライター

おとなの週末Web編集部
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