世界遺産「東大寺」「春日大社」周辺を早朝散歩
東大寺、春日大社など、有名な世界遺産が徒歩圏内に点在しているので、翌朝はぜひ散歩に出かけてみてほしい。宿から一歩出たら、まずは周辺を歩く鹿たちにクッキーをあげてみよう。うれしいことに『VILLA COMMUNICO』には全客室に鹿クッキーが置いてあるので、購入する必要はない。ゆっくり鹿たちと戯れ、ほのぼのとしたひとときが過ごせる。
この日は、そのまま世界遺産にも登録されている春日大社へ。境内は御蓋山(みかさやま)一帯に広がり、鮮やかな朱塗りの社殿が鎮座。神聖な雰囲気に思わず心が研ぎ澄まされる。
紅茶で炊く珍しい「茶粥」を朝食でいただく
その後は宿に戻って朝食を。奈良などの郷土料理である「茶粥」を中心に据えた和食膳は、一見普通の和食に見えるが、ひと捻りきいている。焼き色をつけてスモークし、塩麹とともに低温で火入れした燻製香が香ばしい鴨肉や、爽やかな香りの大和橘と醤油をベースにした白身魚とキノコのマリネなど、奈良の伝統食材と薪火の魅力を感じられるメニューが豊富だ。
茶粥は、奈良ではほうじ茶で炊くのが一般的だが、堀田シェフは野菜や肉のだしとともに、紅茶で炊き上げる。紅茶の芳醇な香りとほのかな甘みを感じる茶粥は、何杯も食べたくなるほどのおいしさ。自家製パンから作ったクルトンでサクッとした食感をプラスして楽しもう。