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キレのあるダブルスープと自家製の極太麺

「濃厚ながらサラッとしていてキレがある」のが、「頑者」のスープ(つけダレ)です。この「頑者」のスープは、10時間以上煮込んだ鶏ガラと豚骨ベースの動物系スープに、煮干し、鰹節などの魚系スープを混ぜ合わせるダブルスープになっています。そして極太の麺―。讃岐うどんのようなモッチリ感と、生パスタのアルデンテのような食感を独自の手法により両立させた麺は、店主みずからが毎朝打ち続けています。他の追随を許さない極太麺は、プロが作る自家製極太麺なのです。

麺は店主みずからが毎朝打つ自家製極太麺

今でこそ、つけ麺の定番の具材となった魚粉。それを初めて使用したのが「頑者」なのです。きっかけは、店主・大橋さんがつけ麺に合う隠し味を探していたとき、父・英政さんが「おもしろいものがある……」と見つけてきたものが、「魚粉」だったのです。大橋さんは、この魚粉を隠し味として試してみましたが、そのうえで、「これは隠し味じゃない。一つの具材なのだ!」という発想が生まれたそうです。

「頑者」が発祥とされる具材としての魚粉(節子)

「頑者」が挑戦したさまざまなつけ麺のスタイル

「頑者」は“新しいつけ麺のカタチ”というものをいつも模索していました。最初の挑戦は2010年。つけ麺の麺自体に味をつけ、それをつけダレで食べる「あえつけ」というスタイルです。現在は、広く、「あえ玉」などの名で普及しているものです。

最初の挑戦は2010年頃。麺自体に味を付けた「カルボナーラあえつけ」

また、2012年には、当時世の中では麺がどんどん太くなる傾向にありましたが、濃厚つけダレに負けない「細つけ麺」に挑戦されました。

「本当に濃厚つけダレに細麺は合わないのか?」という疑問に対してのチャレンジでした。結果は、多くの常連客がうなった細つけ麺となり、「一度食べると、太麺には戻れない」という方もいらっしゃいました。

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「つけ麺」は「ラーメン」という結論と、「頑者」の存在...
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おとなの週末Web編集部
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