キャッチコピーが豊富
いろいろなインパクトを日本車にもたらしたZ31。キャッチコピーもいろいろあった。『較べることの無意味さを教えてあげよう』、『セラミック・レスポンス』、『Z ZONE』、『ワルツ・ナイト』、『Zイズム』、『SOUL SYNCHRO MACHINE』と、一台のクルマでこれほどバリエーション豊富なのも珍しい。それだけその時その時でアピールすることがあった証。つまり日産が改良を進めてきたということ。
CMソングでは、宮崎アニメで有名な久石譲氏が手掛けた『ZDT』のイメージが強い人が多いと思われるが、筆者個人的にはトンプソンツインズ『Hold Me Now』が好きだった。これは本国イギリスだけでなくアメリカでも全米3位に入るトンプソンツインズ最大のヒット曲で、1986年にはマクセルカセットテープのCMでも使われていた。
いろいろなところに登場
そのほか『西部警察』、『よろしくメカドック』に登場したことでも知られているが、ちょっとマニアックだが、『フレミング・アンド・ジョン』の「Sadder Day」。この曲は1999年2月23日に発売されたアルバム「The Way We Are」に収録されているのだが、曲中の歌詞に、『1983 canary yellow Z』が出てくる。これって日本では売っていなかったが、カナリアイエローのZってことなのかと思っている。S130の可能性もあるがさてどうか?
【日産フェアレディZ 300ターボZX 2by2主要諸元】
全長4535×全幅1725×全高1310mm
ホイールベース:2520mm
車両重量:1370kg
エンジン:2960cc、V6SOHCターボ
最高出力:230ps/5200rpm
最大トルク:34.0kgm/3600rpm
価格:324万円(4AT)
【豆知識】
日産のMID4は1985年のフランク振るうとショーで初公開された日産のコンセプトカー。ミドシップ4WDという当時としては画期的な駆動レイアウトを採用。もともとは日産の実験車両として開発が進められたが、ショーでの反響の高さから市販化も検討され、期待感を煽った。1987年にはMID4IIへと進化し、マスコミ向けの試乗会も開催されるなど市販間近かと期待度MAXとなったが、少量生産のスポーツカーは採算が合わないという理由でお蔵入り。21世紀に入っも市販されなかった日本の名車として挙げられるほど、その存在感は抜群にある。
市原信幸
1966年、広島県生まれのかに座。この世代の例にもれず小学生の時に池沢早人師(旧ペンネームは池沢さとし)先生の漫画『サーキットの狼』(『週刊少年ジャンプ』に1975~1979年連載)に端を発するスーパーカーブームを経験。ブームが去った後もクルマ濃度は薄まるどころか増すばかり。大学入学時に上京し、新卒で三推社(現講談社ビーシー)に入社。以後、30年近く『ベストカー』の編集に携わる。
写真/NISSAN、TOYOTA