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直6をやめてV6ターボを搭載

Z31はエンジンも大きく変更を受けた。Z伝統の直列6気筒のL型を捨てて、V型6気筒エンジンを搭載して登場。デビュー時のエンジンは2Lと3LのV型6気筒SOHCターボで、3LのV6ターボは当時の日本車最高スペックとなる最高出力230ps、最大トルク34.0kgmをマーク(グロス)。ちなみにエンジン単体で測定したものがグロスで、車体に搭載されるほぼ同じものを使って測定したのがネット。日本車では1985年8月からネットが義務化された。

6気筒エンジンは高級感があるのだが、当時V6エンジンは新しさの象徴だった。これは直6よりもV6の人気が高かった北米対策でもあった。

写真は1986年のマイチェン後のモデルで、マッチョさに拍車がかかった

250km/hをターゲットに開発

1980年代は”技術の日産”を全面に打ち出していた。サービス面、至れり尽くせりの装備に関してはトヨタだったが、日本車で走りといえば日産というイメージが一般にも浸透していた。

日産は『250km/h』をキーワードにZ31を開発したという。日本車は欧米に追い付け追い越せで開発を続け、動力性能、加速性能も劇的な進化を遂げていた。最高速は200km/hを超えるクルマが増えてきていたなか、Z31は日本車で初めて250km/hの超ハイスピードで安心して走れる性能が与えられたモデルでもある。

3L、V6エンジン、強化されたボディ剛性、高速走行を見越した優れたエアロダイナミクス、専用に開発された減衰力を3段階切り替えられる足回りなどのすべては250km/hの性能を実現するため。ターボはギャレット製、トランスミッションはボルグワーナーといったクルマ好きの琴線を刺激するブランドを使っていたのもマニアック。

日本でZ31はサーキットレースよりもラリーが有名。特に神岡政夫氏のドライブで注目を集めた

性能は一級品!!

クルマの性能を示す指標にパワーウェイトレシオ(1psあたりの重量)、トルクウェイトレシオ(1kgmあたりの重量)があるが、Z31は日本車で初めて6kg/psを切る5.760kg/psをマーク。トルクウェイトレシオも38.970kg/kgmで初めて40kg/kgmを切った。つまり、Z31は性能面で当時の日本車では群を抜いていて、異次元のレベルにチャレンジしたクルマだったのだ。

『ベストカーガイド』の初テスト(1983年11月号)での初テストでは、最高速はリミッター作動により計測できなかったが、0-400m加速(ゼロヨン)は14.7秒、0-100km/h加速は6.2秒、80-100km/hの中間加速は3.4秒と当時の日本車では圧倒的な性能を誇った。その後のテストで最高速は楽々と250km/h超をマークして、日産のアピールに偽りがなかったことを証明していた。

ZといえばTバールーフ。オープンエアとカッコよさを両立していた
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ライバルに対し販売面では劣勢...
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市原 信幸
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