「サクサクツアー」とは?
宿泊したホテル磯部ガーデンで「サクサクツアー」という催しがあると聞き、朝8時にロビーに向かった。
「サクサク」とは、せんべいの食感を指すらしい。「なぜ磯部せんべいはサクサクなのか?」その理由が分かるというツアーだ。
「磯部せんべい」4軒の店を巡る案内役を務めるのは、ホテル磯部ガーデンの櫻井太作社長だ。アロハシャツのような温泉マーク柄のシャツを来て、にこやかに出迎えてくれた。
温泉とせんべいは密接に関係している。
櫻井社長によれば、「磯部温泉は太古の化石海水で、舐めるとしょっぱい冷たい鉱泉。元々、沸かし湯でした」という。その鉱泉水を使って焼き上げた薄焼きせんべいが「磯部せんべい」で、温泉街の名物として親しまれている。
この日歩いたのは、せんべい屋が密集する「せんべいストリート」。「宿の数よりせんべい屋の方が多い」と言われるほどで、現在は8店舗が営業している。丸型、四角型など形も味もさまざまで、店ごとに個性がある。
ツアーの道すがら、櫻井社長が「昔、磯部温泉にはライオンの歯磨き工場があったんです」と教えてくれた。 鉱泉から、歯磨き粉に使う重曹が採れたからだという。 磯部温泉のしょっぱくて冷たい鉱泉には「塩と重曹」が含まれていて、その成分がせんべい作りにぴったりだったようだ。なるほど! 俄然、せんべいに興味が湧いてきた!
温泉水を使ったせんべいといえば、兵庫県・有馬温泉の「炭酸せんべい」が有名だが、磯部温泉ではそれよりも早く温泉銘菓として売り出された歴史がある。



