3ナンバーボディの恩恵が大きい室内
最初から3ナンバーサイズで設計されたボディは、ライバルに対し見た目以上に室内スペースで大差をつけた。駆動方式が前輪駆動(FF)ということもあり、リアの足元がスッキリ。2720mmのロングホイールベース、1775mmのワイドな全幅による横方向の余裕はライバルを大きく凌駕。リアシートにおとなが3人座っても肩が窮屈にならない余裕が魅力だった。
アッパーミドルクラスセダンとして、内装の質感にもこだわり、トップグレードの3L搭載の30系に標準、25系にオプション設定されていた本革シートは非常にハイクォリティな仕上げを見せていた。
ハイテク満載!!
日本車は当時、ハイテク装備で世界をリードしていたが、初代ディアマンテには三菱の持てるハイテク技術が満載されていた。その象徴が三菱インテリジェント・コックピット・システム(MICS)で、シート、ステアリングを集中自動制御。オーナーのシート、ステアリングのポジションを記憶しているのに加え、クルマに乗り込んだ時に、シートスライドによって位置を決めればその後はクルマが体形などを感知して最適なドラポジをアジャスト。さらにはドライバーに合わせて自動でルームミラー、ドアミラーまで調整してくれた。当時ディアマンテに乗った時には、子どもの頃にマンガなどで見た未来のクルマが現実になったと驚いたものだ。微妙なズレなどがあったり、過剰サービスと言えなくもないが、当時話題になったのは間違いない。
さらには三菱車として初採用となった三菱マルチコミュニケーションシステム(MMCS)というナビゲーションシステムも奢られた。三菱の新世代アッパーミドルセダンがハイテク満載となったのはある意味必然だった。
いち早く安全面を重視
当時の日本車はバブルでイケイケ状態。性能も装備などもどんどん進化していた。しかし安全面に関してはまだまだ意識は低かった。それはユーザーが望んでなかったから。そんななか、初代ディアマンテはアクティブセーフティを強化。それがアクティブフットワークシステムと呼ばれるものだ。
これはトラクションコントロール(TCL)、4輪操舵(4WS)、4輪独立懸架(4IS)、4輪ABSという安全に直結する装備に加え、アクティブECSによって走行状態に応じて車高やダンパーの減衰力を自動制御し、フラットな乗り心地を実現するとともにハンドリング(操安性)を大きく向上させた。
三菱と言えば4WD技術の高さで当時も定評があったが、アッパーミドルクラスのセダンに自慢のフルタイム4WDを組み合わせたのは画期的だった。三菱ギャラン、スバルレガシィなど2Lクラスの5ナンバーサイズセダンではフルタイム4WDはあったが、アッパーミドルクラスセダンの4WDは日本車初。世界的に見てもアウディくらいだった。その4WDの評価は高く、路面の状況を問わず安心・安全に走ることができた。





