吟吟(居酒屋/大森)
閉じ込められた魚介の旨みが半端なし!
『吟吟』の人気メニューのひとつ「本日の情熱コロッケ」にも、ならではの旨さの秘密が隠されている。
日替わりの新鮮な魚介の余った部位、たとえば取材時であれば、ヒラメの頭を炙って取ったダシをじゃがいもにしっかりと吸わせ、それをいったん冷蔵庫で冷やしたものにパン粉をつけて揚げる。
ひと口食べれば、ほくほくの中に閉じ込められたその半端ない旨みにノックアウトである。
もちろん、アテとして日本酒に抜群に合うことは、言うまでもなしだ。
花とら(最寄駅:代々木公園駅)
じゃがと金時ダブル使いで食感も楽しい!
「普通じゃつまらないし、ぼそぼそしたポテサラは嫌いなので」と『花とら』の店主の髙橋さんが言うポテサラは、なるほどしっとりかつ、ちょっとクリーミーな食感。
“いも芋”の名前は、北あかりと鳴門金時(さつまいも)が使われているからで、少し固体感の残った北あかりのほっくり感と鳴門金時の甘みがクロスするのも楽しい。
北海コロッケ 810円
ズワイガニやホタテが入るポテトコロッケ。オーロラソースとイクラがのる
季節料理 赤津加(最寄駅:秋葉原駅)
上品に炊いたじゃがいもの端正な美味しさ
『季節料理 赤津加』は創業64年。飴色に輝くコの字カウンターに静かな時の流れが漂う。
現在は3代目の寺谷さんが厨房に立ち、老舗の味を守る。
端正な肉じゃがは、澄んだダシに煮崩れることなく大きなじゃがいもが鎮座する。
使う肉は、創業時の牛から豚へ。小さな変革が常に老舗の味を時代に寄り添わせているのだ。
けたたましい電気街に忽然と残る老舗酒場の面目躍如の一品である。
一饗(最寄駅:中目黒駅)
サクッとした中に隠された味のハーモニー
『一饗』はメニューは日替わり。その日仕入れたいいもので考えるという同店だが、お客さんのリピート願望が強く定番化したのがこの「特製一饗コロッケ」。
知り合いの長野の農家から仕入れる男爵いもをベースに、たっぶりの白ワインで蒸し焼きされた牛もも肉と玉ねぎのミンチ、モッツァレラとイタリアンパセリ、ゆで卵。
アンチョビと塩昆布でいい塩梅に味が付けられている。
で、ポイントはその全体のバランス。サクッとした食感の後に、ほくほく&いい酸味、いろんな味がほどよくグラデーションでくる。
家庭料理 ありよし(最寄駅:荻窪駅)
牛肉の旨みをまとったじゃがいもが絶品
『家庭料理 ありよし』の丁寧に作られた家庭料理はどれも美味しいが、特に「肉じゃが」は傑作。
克子さんの母直伝というそれは、汁がないのが特長。具材を別々に仕込むため、玉ねぎは瑞々しく、牛肉は柔らかい。
丸ごとのじゃがいもは旨さが2段構えで、外は牛肉の旨みをまとっているが、中はこっくりとした芋の甘み、全開。この料理の奥深さに完全にノックアウトされる。
もし肉じゃが嫌いがいたならば、連れて行き「さあどうだ!」と自慢してやりたくなる逸品である。
夕(セキ)(最寄駅:若林駅・三軒茶屋駅)
迫力も満点!揚げたポテトと厚切りベーコン
『夕(セキ)』のポテサラは、ザクッとしたサイズでこんがり揚げられたポテトと、厚切りの炒めベーコンがメイン。
熱々のうちに、スライスした玉ねぎと、ふんだんな粉チーズ、ブラックペッパー、粒マスタード入りのマヨネーズで和えられる。うーむこれが旨くないわけない!
揚げたポテトの香ばしく力強い旨さに、ベーコンの脂と塩気ががっぷり四つ。
玉ねぎは余熱で半生となって甘みを出し、香辛料のアクセントとチーズとマヨが全体を一体化する。仕上げにはミックスリーフだ。
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